私が住んでいる兵庫県姫路市には関西でも有数のベトナム人コミュニティがあるということで、姫路駅周辺にもいくつものベトナム料理店があり、そのどれもがベトナム人によるベトナム人のための本格的なベトナム料理店となっています。一応「日本人の味覚に合わせている」というお店もあるのですが、そんなに違うようには感じません。私が選ぶメニューのせいかもしれませんが、そもそもベトナム料理はパクチーなどの香草を多く使うということはありますが、それ以外は薄めの味付けで日本人の舌にも合うのではないかと思っています。
今日のランチもそんなお店の中の一つ、69 miền tâyという昨年末にオープンしてから気になっていたお店に行ってきたのですが、そこでいただいたのがCháo Lòng (チャオロン)という豚モツのお粥です。このお店の日本語メニューでは「ハートのお粥」となっていましたが、その理由は良くわかりません。
私はこのチャオロンがとても好きで、ベトナム料理店で見つけると食べたくなってしまうので、今までいろいろなところで食べてきましたが、それぞれのお店で違いがあって面白いです。今日いただいたものは胡椒がしっかり効いていていい感じでしたが、スープにもしっかりダシが出ていてとても美味しかったですし、各種のモツもプリッとしていたり、独特の味わいがあったりで良かったです。
でもこれはなかなか人には勧めにくい料理ということはわかっています。私は基本的に現地の人が美味しいと思って食べている料理は何でも食べてみることに抵抗がないのですが、豚モツというのは苦手な人には苦手でしょう。焼いてあれば食べられるという人も煮込んであるのはまた別でしょうし、そもそもレバーが食べられないという人は多いと思います。無理に食べる必要もないので本人の自由なのですが、ただもったいないなあと私は勝手に感じてしまいます。
私は食の冒険が好きなので珍しい料理を見つけるとどんどん挑戦してしまうのですが、そんな人ばかりではありませんよね。多くの人は保守的に馴染みのあるものを食べたがるものだと思いますが、私はいったいどうしてこうなってしまったのでしょうか…