台湾にはコンビニチェーンの他、日本のレストランや小売のチェーンがたくさん進出していて、その気になればそれらだけで生活していけるのではないかと思えるくらいですが、無印良品もその一つです。前回ゴールデンウィークの3度目の訪台時に、初めて台湾の無印良品へ行って妻への土産に日本にはない台湾向けの商品を買ってみるのもいいだろうと思って、いくつか買ってみたのでした。そのうちの一つがこの「沖泡甜湯 桂圓紅棗湯」というものです。

これがどういうものかというと、

  • 沖泡 – お湯を注ぐもの
  • 甜 – 甘い
  • 湯 – スープ
  • 桂圓 – 龍眼というドライフルーツ
  • 紅棗 – ナツメ

ということで、つまり「龍眼とナツメの甘いインスタントスープ」というわけです。パッケージには「Longan & Red Date Sweet Soup」と英語でも書かれているのですが、Longanと言われてもわからないし、それどころか日本語で龍眼と言われてもやはりわからないので、一体どんなものだろうかと思いながらも物珍しさで買ってみました。

小袋をカップに空けてお湯を注いでみると、ちょっととろみのあるスープになりました。飲んでみるととても優しい甘さと、ドライフルーツのちょっと不思議な味で、ホッと休まるような、体が温まるような飲み物です。台湾や中国ではデザートとして一般的なようですが、日本の懐中しるこに近いものかもしれません。美味しいかと言われるとちょっと微妙ですが、口に合わないというほどでもなく、たまに飲んでもいいかなと思いました。

これはやはり日本の無印良品では売られていないと思いますが、台湾の店舗にあったほとんどの商品が日本にもあるものなのに、ほんの何点か見つかった台湾オリジナル商品のうちの一つがこれということは、それだけ台湾では一般的なものなのでしょう。異文化に触れるのが海外旅行の醍醐味ですが、日本のブランドを通じて触れるというのも面白いものです。