前回のアメリカGPではデータ不足から大変な失態を演じ、アメリカのみならず全世界のF1ファンを敵に回してしまったミシュランですが、今回のフランスGPではさすがに母国ですから同じことをやらかしてしまう心配はありません。しかし、FIAの裁定によっては各チームがボイコットすることになってしまうのでは、との懸念もありやきもきすることとなってしまいましたが、結果的に杞憂に終わりほっと一安心というところでした。
予選ではポールポジションをアロンソが奪取したのは今年の通常パターンという感じですが、トゥルーリが2番手、琢磨が今季最高の5番手と、久々に本戦に期待できるような結果になりました。また、去年とは一転して不調だったフェラーリ勢もミハエルが4位、バリチェロが6位ということで復活が徐々に確実なものになりつつあります。予選3位にはライコネンが入っていたのですが、エンジンを交換することになってしまったために10位降格ということになってしまいました。その結果、琢磨は2列目4番グリッドからのスタートとなりますます期待が高まることとなりました。
決勝スタートではフェラーリの2台が鋭いスタートを見せたため、琢磨はバリチェロに抜かれて5位でオープニングラップを周ることになりましたが、その後しばらくは上位では順位の変動なく周回を重ねていました。その後最初のピットインを済ませた後、琢磨はバリチェロに対して鮮やかなオーバーテイクを見せて楽しませてくれましたが、続いてトゥルーリに仕掛けた際には無理なブレーキングとなってしまいコースアウト、次々に後続に抜かれてしまい10番手に落ちることになってしまいました。
そんな中で13番手スタートだったライコネンはひたひたと順位を上げていき、28周目まで引っ張った最初の給油から復帰したときには既に2番手を走っていました。一方チームメイトのモントーヤはまたしてもマシントラブルでスローダウン、リタイアの憂き目にあってしまいました。
50周目には琢磨が前方の車が巻き上げた砂利に乗って再びコースアウトというシーンもありましたが、何とか大事には至らず、結局琢磨は11位でフィニッシュという結果に終わりました。
1位は結局アロンソがポール・トゥ・ウィンで5勝目、2位はエンジン交換が悔やまれるライコネンが13番手から脅威の追い上げでフィニッシュ、3位はそれが精一杯といった感じのミハエルでした。4位には地味にバトンが入ってBAR Hondaにようやくポイントがつき、あまり目立つところのなかったトゥルーリは5位に終わることになりました。
今回、琢磨のバリチェロに対するオーバーテイクは実に見事なもので面目躍如といったところでしたが、その後のトゥルーリとのバトルでの失敗は非常に残念でした。結果的にはもっと安定性が欲しいといったところなのかもしれませんが、ファンを楽しませてくれるアグレッシブな走りは健在というのがとても嬉しく思います。ただ、前回ザウバーとミナルディがタナボタでポイントを獲得してしまったために、現時点でノーポイントというのは琢磨ただ一人になってしまったのは、来季の契約に向けてはかなり不利な内容になってしまっているのではないでしょうか。一刻も早く本領を発揮して上位に食い込み、ファンを安心させてほしいと思います。
