昨日、2012年に行われる夏季オリンピックの開催都市が決められましたが、パリ、マドリッド、ニューヨーク、モスクワという並み居る強豪を抑えてロンドンが選出され、ロンドン中心部にあり大晦日のカウントダウンでも有名なTrafalgar Squareには沢山の人が集って大騒ぎだったようです。今回はパリが本命とされていたそうなので、トラファルガー海戦での勝利を記念する広場はフランスを破っての勝利を祝うには絶好の場所かもしれません。頭上のネルソンも祝福していることでしょう。

他の候補地はといえばいずれも世界を代表する大都市ばかりという錚々たる顔ぶれなわけですが、モスクワは冷戦時代に西側諸国がボイコットした大会はまだ記憶に新しく、ニューヨークもその次の大会で東側がボイコットしたロサンゼルスと同じ米国です。マドリッドではしばらく行われていないのでしょうが、隣国スペインのバルセロナで開催されたばかりということが影響したのでしょう。

こう消去法で考えていっても残るのはパリとロンドンというのが順当なところで、実際の決戦投票もこの二者で行われたようです。何が決め手であったのかは難しいところかもしれませんが、競技会場が離れていないコンパクトな開催、開催後の跡地利用の案などが具体的であったというあたりが評価されたようです。ロンドンでの開催は64年ぶり、同一都市での3回目の大会は初ということです。

オリンピックの開催というのは国威発揚の絶好の機会でもあるため、イギリス政府をあげてバックアップした結果でもあるということですが、このオリンピックに向けてロンドン市内外ではインフラ整備も進み新しい設備も次々とできて、変わらないことが美点でもあったイギリスも大きな変化を見せるのではないでしょうか。

しかし、2012年というと私も40歳、長男は中学生ということに気付いで愕然としてしまいました。子供は預けて観に行けるかな、などと妻と画策していたりしますが…

関連投稿