今年のイギリスGPは先週のロンドンでの同時多発爆破テロの影響で開催自体も危ぶまれましたが、結局はドライバーまで手荷物検査が行なわれるような厳重な警戒体制のもとでの開催となりました。最近は主催者とFIAとの間の関係もこじれていて、毎年「来年はないかも」などと言われていますが、イギリスはモータースポーツ発祥の地ですから何とか継続してもらいたいものです。

予選は今回もアロンソがポールポジションを獲得し、もはや今年のチャンピオンを手中にしたかのような磐石さです。2位にはライコネンが付けましたが、なんと今回もエンジン交換という不遇な目にあい11番手スタートということになってしまいました。決勝スピードは明らかにマクラレンの方が速いのですが、やはり運も実力のうちということになるのでしょうか。予選3位はバトンが獲得し、母国グランプリでのフロントロースタートということで観客も大いに盛り上がったことでしょう。ライコネンの影に隠れがちなモントーヤですが、今回は4位という好位置に付けました。琢磨は8位となり、7番グリッドということで上位入賞への期待が高まります。

ところが…なんとフォーメーションラップ終了間際、スターティンググリッド後方の最終コーナー出口付近で琢磨の車が突然停止してしまいました。テレビ解説も油圧系か?電気系か?とトランスミッションのトラブルを予想していましたが、あとで明かされたのは「ステアリングの間違ったボタンを押してしまった」ということで…キルスイッチあたりを押してしまったのでしょうか。今後の契約にも影響しかねない痛恨のミスですが、これにより琢磨はピットスタートということになりました。

レースの方はモントーヤが絶好のスタートを見せてオープニングラップをトップで周り、アロンソ、バトンがそれに続きましたが、琢磨のアクシデントのせいで冒頭からセーフティカーが入ることになってしまいました。しかし琢磨がコースに復帰するとそれもすぐに終わり、各車順調にラップを重ねます。その後、琢磨はそれなりのペースで追い上げますが、結局16位という不本意なポジションでレースを終えることになってしまいました。

結果はモントーヤが今季移籍後初勝利、2位にアロンソということになりましたが、冒頭の琢磨以外にはこれといったこともなく全体的に単調なレースに見えてしまったのは、落胆が大きかったためでしょうか。実際にはモントーヤとアロンソは終始かなり接近していましたが、特にバトルが繰り広げられることもなく、ピットアウトのタイミングが際どかったというくらいが見どころだったでしょうか。ライコネンは前戦同様、怒涛の追い上げで11位から3位まで詰めましたがアロンソには及ばず、再びエンジントラブルに泣くことになってしまいました。

何だか力の入らない記事になってしまいますが、勘弁してください。私は地上波の放映が待ちきれず15周目あたりからLive Timingを見てしまったのですが、表示された瞬間思わず目を疑ってしまいました。7番手スタートのはずの琢磨が2ラップ遅れの最下位にいるなどということがどうして予想できましょうか…とにかく、自分のミスのせいでまたしてもノーポイントとなってしまった琢磨本人が一番辛いでしょうから、ここで彼を責めるつもりはありません。それよりも、一戦一戦残りは少なくなっていきますので、一刻も早い復活を待ち望みたいと思います。