地図をマウスでグリグリ動かすというインタフェースが秀逸なGoogle Mapsはこれまでアメリカ・カナダ・イギリスで先行してサービスが開始されていましたが、ついに日本でも利用できるようになりました。地図データの方はゼンリンから提供されているということで、一軒一軒の家の形までわかるような詳細な地図を見ることができます。

わたしも自宅や実家を検索してみましたが、住所で検索すれば一発で目的の地図を表示でき、他のオンライン地図サービスよりも素早く使えるのではないでしょうか。もちろん地図をグリグリと動かすこともできますが、Google Mapsを真似た他のサービスよりもはるかにスムーズにスクロールできるのではないかと思います。また、「サテライト」のクリック一つで衛星写真に切り替えることができるのはGoogle Mapsだけでしょう。

ただ、地図データは最新とは言えないようで、実家の近くで去年開通したはずの道路はまだつながっていません。衛星写真の方はさらに古いでしょうから当然工事中の状態なのですが、それとの整合性が取れているといえばまあその通りなのですが。今後どの程度の頻度でデータが更新されていくのかというところも気になるところではあります。

日本版ではまだルート検索などの機能は利用できないので、今後もまだまだ発展していく可能性がありますし、何しろ例によって「ベータ版」です。このクオリティでベータとはどこかの誰かに見習わせたいくらいですが、Google Maps APIを利用すればはてなマップのようにアイデア次第で独自のサービスを構築して公開することもできてしまうというのだから素晴らしいです。私にはちょっと利用方法が思い付かないので仕方ないのですが。

また、これと同時にGoogle Localというサービスも開始されました。こちらは住所が指定の場所から所定距離内にある店舗などを探すことができるというもので、自宅付近の「〜料理」などを探すには便利なものです。距離は5段階程度から選択できるようになっているので、適当に絞ることもできるようです。そしてその結果をGoogle Mapsの地図上に表示してくれるので、その場所がはっきりわかり便利に使えるのではないでしょうか。この情報を手入力しているとは思えませんからウェブをクロールした結果なのでしょうが、ウェブに載せておくだけで見付けてもらえるということなら店側にとっても便利なツールかもしれません。

今後こういったツールが広く使われていくようになっても、適切なキーワードを指定する技術がないと目的のものを探すことができないのかもしれませんが、これからの時代には検索技術というのも必要なスキルになっていくのでしょうか。私が数秒で見付けられるような情報でも、コツを知らない人にはいつまで経っても見付けられないようですから…

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