情報が錯綜しているようで正確な事実はよくわかりませんが、ロシア海軍太平洋艦隊の小型潜水艇がカムチャッカ半島南東沖で、乗組員7名を乗せた状態で海底から浮上できない状態となっていて、ロシア海軍のほか米英海軍も無人救助艇を空輸して支援に動き、日本の海上自衛隊も潜水艦救難母艦「ちよだ」を派遣したとのことです。
日本艦の現場への到着は8日になるということですが、遭難した潜水艇には十分な酸素が残っておらず、仮に救助が難航して8日にちよだが間に合うような状況では乗組員の安否は絶望的と言えるような状態だということで、役に立たないことを願わなければいけないというのも妙なものです。
問題の潜水艇は訓練中だったそうですが、漁業用の網がスクリューに絡まったとか、警備用の海底アンテナに引っかかったとも言われています。こういう時に外に出て絡んだものを外すことができるのであればすぐに浮上することもできるのでしょうが、水深190mの海底ではどうしようもありません。酸素の問題もあるので一刻も早い救助が必要ですが、こういう時に各国から素早く協力の手が差し伸べられているというのは素晴らしいことだと思います。
わずか20年前までの冷戦時代ではとても考えられなかったことで平和を実感する出来事ですが、戦争は今も別のところでは続いているわけで、本当の平和が訪れたときにはさぞかし…それが夢で終わらずに生きている間に経験できるようになってほしいものですが、それよりとにかく今は乗組員が無事に救助されることを祈りたいと思います。
[2005-08-07 追記]
今日のロシア海軍参謀本部の発表によると、乗組員7人全員が無事救助されたそうです。
英国の無人潜水艇スコーピオ45が、AS28の胴体周辺に引っ掛かっていたワイヤなどを切断、浮上を可能にした。
スコーピオ45はこの日、現場海域に到着し、水深約200メートルの海底で、漁網やいかり付きの水中アンテナなどが絡まっていたAS28に接近、ロボットアームなどでワイヤを切った。
ということですから、これでイギリスはちょっとした名誉を手に入れたことになりますね。Scorpio 45は民間のJames Fisher Rumicのものだそうですが、民間にこういう潜水艦救助を業とする会社があるということ自体、さすがイギリスと思わせられます。
