昨日は彼岸ということもあって、両祖父母の墓参りということで青山霊園と麻布十番を巡りました。麻布十番には母方の墓があるので子供の頃から法事の度に行っていたのですが、最近は南北線と大江戸線の駅ができて非常に便利になりました。それまでは渋谷駅からバスに揺られて行かなければならなかったので、格段の進歩です。今回もその間を地下鉄で移動するつもりだったのですが、結局全部歩くことになってしまったので、暑さのせいもあって大人もちょっとヘトヘトになってしまいました。それでも6歳になったばかりの長男が頑張って大した文句も言わずに歩いてくれたのはとても助かりました。

その麻布十番に、浪花家総本店という鯛焼専門店があります。もう100年近くも前から鯛焼を作り続けているということで、その伝統の味は大変な人気のようですが、昨日は真夏の平日ということで空いている時に買うことができました。本当は店頭でできたてを食べるのが一番おいしいのですが、さすがにその暑さの中では食べているのも辛かったので家に持ち帰って夕方になってから食べることにしました。

鯛焼なんて屋台で売っているものとそんなに違うものではないだろう、とタカをくくっていたのですが、その1匹150円という値段は伊達ではありませんでした。冷めてしまったものをオーブントースターで加熱してから食べたのですが、非常に薄い皮がパリッと香ばしく、その中にギッシリと詰まった餡は甘みを抑えた味わい深いもので、「これが本当の鯛焼か」と唸らされてしまいました。

現在もご健在の会長さんが名曲「およげたいやきくん」のモデルになったということだそうですが、そんなエピソードなどどうでもいいくらい、味で勝負ができる鯛焼です。地下鉄の出入口からも近いので、これからも麻布十番を訪れた際には立ち寄りたいと思います。

関連投稿