
すでに随所で報じられているのでご存じの方が多いでしょうが、日本時間の11月30日午前、Mozilla Firefoxの新しいバージョン、Firefox 1.5がリリースされました。今回は日本語版ほかローカライズ版も英語版とほぼ同時にリリースされたようです。
バージョン番号は1.0から1.5という中途半端な数字に変わっていますが、リリースノートの「新機能と改良点」によると
- 自動更新システムの改善
- 戻る・進むボタンによるページ遷移の高速化
- Drag & Dropによるタブの並べ替え
- 個人情報を簡単に消去できる機能
- SVG,CSS2,CSS3,JavaScript 1.6などのWeb標準のサポート
といったあたりが盛り込まれてますが、主にユーザビリティの向上に力点が置かれたリリースであって機能が画期的に変わっているわけではない、ということからあえて2.0にはしなかったのではないかと思います。
私自身はFirefox 1.5がDeer Parkと呼ばれていたベータ版の頃から使っていたので、実質的に1.5RC3がそのままリリースとなった今回のリリースではようやくそれが正式版になった、という以上の変化はなかったのですが、Firefox 1.0から比べると明らかに動作は機敏になっており、使い勝手が向上していることは実感できると思います。ただし、一部の拡張機能(Extension)に互換性がないものがあるので、アップグレードの際には注意というよりある程度の決意が必要かもしれません。とはいっても、有名どころの拡張機能は大抵リリース候補版の時点で対応を済ませているので、先に拡張機能の方のアップグレードを済ませておけば安心、といったところで、対応状況を事前に確認しておけばトラブルは避けられるのではないでしょうか。
一般の人には自動更新システムも便利なのではないかと思いますが、せっかちで新しい物好きな私は勝手に新しいバージョンを取りに行ってしまうのであまり恩恵を受けることができません。それでも拡張機能やテーマについて一括してアップグレードの確認ができるようになっているので、以前より便利になっているのは確かです。
SVGがサポートされるようになったことも実は大きいことで、今後SVGを利用して動的に画像生成するようなウェブページが増えてくる可能性があります。ウィンドウサイズに応じて滑らかに拡大縮小できるベクタ画像ならではのメリットを活かした新しいサービスが生まれてくると楽しいのではないでしょうか。
とはいえ、私のこのサイトへのアクセス状況をGoogle Analyticsで見るところ、今のところFirefoxのシェアはまだ10%に過ぎず、今後もまだまだ普及の余地があります。Googleでもアフィリエイトサービスを始めたということですが、Microsoftに対して技術的な優位性を持っているうちに多くの人に使ってもらえるようになるといいと思います。「何で?」と聞かれると「うーん」と唸ってしまうのですが…単に自分が気に入っているから、というだけかもしれません。
