
日本の、というより世界のカメラメーカーの中でもトップブランドの一つ、ニコンがついに大きな決断を下したようです。
プレスリリースによると、デジタルカメラの普及に伴い市場が急速に縮小していく一方のフィルムカメラのラインアップを見直し、フィルム一眼レフカメラは2機種に絞り、その他数量の見込めない製品は一部を除いて生産を終了するということです。フィルム一眼レフで残されるのはフラッグシップ機であるF6と、入門機のマニュアルフォーカスカメラFM10ということで、その中間に位置する機種がなくなるということのようです。
確かにデジタルカメラの画素数も400万画素程度を超えると解像度では35mmフィルムを凌ぐようになってきますから、よほど大きく引き伸ばすのでなければデジタルの方が綺麗にプリントできるでしょう。デジタルではできないフィルムならではの表現というものもありますが、それを必要とするのがごく少数の一部の人だけということであれば営利企業としては対応していくにも限界というものがありますので、今回の判断は仕方のないことではないでしょうか。
フィルムでは一枚撮るごとにかかる費用や撮れる枚数の制限があるので、ケチな私はなかなか気前よく撮ることができませんでしたが、デジタルになってからは「とりあえず撮っておこう」ということができるようになり、枚数はかなり撮るようになりました。しかし、その代わりにフレーミングを吟味したりシャッターチャンスを狙って撮るということがおろそかになってしまっているような気もするので、写真の技術自体は一向に進歩していないかもしれません。そういう意味では、ニコンのようなメーカーがフィルムから撤退してしまうというのは写真の世界に対して大きな影響を与えるものと言えるでしょうが、世の中からフィルムカメラが完全に消えてしまうというのはまだだいぶ先のことでしょう。
今回のニコンの決定でこれに追随するメーカーもあるのではないかと思いますが、もう一方の雄キヤノンがどう動くか、ちょっと興味のあるところです。
