脳内エステIQサプリ
最近はニンテンドーDSの脳を鍛える大人のDSトレーニングが流行っていたり、テレビでも脳を鍛える系のクイズ番組が勢いに乗ってきているようですが、フジテレビ系列の「脳内エステ IQサプリ」という番組は子供が好きなので私も一緒に見ています。この番組は漢字を知らないと解けないような問題も多いので幼稚園児には半分もわからないようですが、大人にとっては頭を使う良い機会になるかもしれません。

今日の放送も家族で見ていたのですが、途中「この番組は2月2日に収録されました。」というテロップが表示されました。これを見て初めて気づいたのですが、喫煙が発覚したということで2月10日から謹慎中のアイドルユニットWのタレントAこと加護亜依が出演していました。そういえば先週の放送でも出演していて、「1月○日に収録」というテロップが表示されていたな、と思っていたのですが、今週はどうも様子がおかしいのです。

というのは、どうも完全に「いなかったことにしようとしている」ようなのです。それがあまりに露骨なので私はかえって気になって仕方がなかったのですが、加護の存在がはっきり認識できるシーンは徹底的にカットされ、番組上発言は全くありません。IQサプリはクイズ番組なので、もちろん出演者が回答する場面があります。特に「IQラプリ」というコーナーは、あらかじめ提示された単語を出演者が記憶し、円形に並んでそれを順に一つずつ回答していくので必ず加護の順番も回ってくるはずなのですが、そもそも出題された単語の数さえ一つ減らされ、回答場面では加護の番を飛ばして放送されました。加護が答えた単語ごとなかったことにされてしまっているのです。

先週の放送ではテロップの表示はあったものの、出演シーンはほぼそのままでした。それが単に編集が間に合わなかっただけなのか、あるいは先週の放送に対する視聴者からの「苦情」があったのかは定かでありませんが、今週はここまでやる必要があるのかというように感じてしまいました。私は大人が堂々とタバコを吸えること自体も問題だと思っているので、喫煙が明らかにされた未成年タレントを擁護するつもりなど全くありませんが、活動を自粛することが明らかにされているのだからここまでする必要はないのではないでしょうか。苦情を言うような人も発覚以前に収録されたものであることは百も承知でしょうから、そんな人はそれ自体を楽しんでいるに違いありません。

それにしても、この番組での加護亜依は元々ほとんど正解することができず、何のために出演させていたのかわからないくらいだったので、いなかったことにされていても全く問題なく番組が成立してしまっていました。ということは、このまま出演者を減らしてもいいのかもしれません。まあ、この番組はクイズ番組でありながらポイントを競うようなものではなかったのですが、ポイント制であったら逆に目立っていたかもしれませんね。

ちなみに、加護の件についての報道を実名で行うかどうかの対応はマスコミの間でも統一されていないようですね。一応未成年者なので保護すべきと判断するところと、少年法第六十一条の

家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。

という規定を厳密に解釈して、起訴されたわけでもないし、事務所も認めて明らかになっているのだからと判断するところとに分かれたということでしょうか。どちらでもばれてしまうのは結局同じで、

活動休止状態のデュオW(ダブルユー)の辻希美(18)が23日、ユニットを組む未成年タレントA(18)の喫煙騒動を謝罪した。

なんて書いたら(日刊スポーツ)逆に気になりますよね。

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