夫婦役で主演のBrad PittとAngelina Jolieが私生活でも結ばれるきっかけとなったと言われる映画「Mr. & Mrs. スミス」を観ました。
一応ストーリーとしては、任務先で恋に落ちて結婚した、対立する暗殺組織に属する殺し屋の夫婦が互いにそれを隠して6年間暮らしてきたものの、共通のターゲットを狙い現場で遭遇してしまったことから、48時間以内に相手を抹殺することを命じられ…というようなものがあるのですが、この作品を観る上でそれはかなりどうでもいいことのような気がしてしまいました。激しい銃撃戦が繰り広げられるなどアクションの要素もあるにはあるのですが、ジャンルとしてはラブコメディに近いロマンスものということになるのではないでしょうか。オープニングが夫妻が受けるカウンセリングであるように、結局は冷めかけていた夫婦の間の感情の変化を描いた作品ということです。2人が属している組織というのがどういうものなのかということや、暗殺組織が総力を挙げて2人を殺そうとしているのに2人に敵わないということ、防弾ベストを着ているとはいってもマシンガンであれだけ撃たれたらダメだろう…というようなことは、きっとどうでもいいのです。
Angelinaは絶世の美女というわけでもありませんが、ふと見せる表情が魅力的だったりしていいですね。でも30歳で離婚歴2回というのはどうなのでしょうか…この世界では珍しいことではないようですが、結局うわべだけの結婚ということになのかと思うと、この作品のテーマを考えた場合に少々複雑な感じがしてしまいます。まあ、そんなに考えなければならない映画ではなく、面白いと感じればそれでいいのかも知れませんが。一方BradはOcean’s 11以来、結構好きな俳優なのですが、42歳とは思えない若さですね。映像のマジックによるものかも知れませんが、ついつい身近な人と比較してしまいます。
まあはっきり言ってあまり内容のある映画ではありませんが、話はテンポ良く展開していくので飽きてしまうこともありませんでしたし、気楽に楽しむには悪くないと思います。レンタルで十分かな、という感じではありますが。