Elektra2003年に映画化されているDaredevilの中で主人公デアデビルの恋人であり、映画の中で殺されてしまうことになるエレクトラが主役というDaredevilからのスピンオフ作品、「エレクトラ」を観ました。この作品は殺されてしまったエレクトラが不思議な力によりよみがえった後の話で、こちらではデアデビルについては一切触れられることがありません。

エレクトラ
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posted with amazlet on 06.05.21
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2006/03/03)

復活したエレクトラは「キマグレ」とかいう日本の忍者風の集団で鍛えられた挙げ句破門され、暗殺者としての道を歩んでいますが、なぜか真っ赤でセクシーなコスチュームを身にまとい、無敵の強さでどんな護衛もものともしない派手な殺しっぷりです。まあその辺りは映画での見栄えというものがあるでしょうから仕方ありません。

しかしこのあとで出てくる、「キマグレ」と敵対する同じく日本風の集団がかなり非現実的、超常的です。死ぬときは爆発して煙のように消え、皮膚で銃弾を跳ね返したり、入れ墨の動物が体から抜け出して動いたり、触れもせずに命を吸い取ったり…これはファンタジー作品なのかも知れません。そんな一団の中にK-1ファイターBob Sappがいるのですが、それなりに目立っているものの出番はほんのわずかです。

この作品は全般的にトーンが暗くメリハリに欠け、また説明も足りないのでストーリーが混沌としていてよくわからず、特に前半は私も飽きてしまってDVDを観るのを中断してしまうほどでした。結局見所はどこなのか、というとエレクトラ役のJennifer Garnerかといえば暗い影のある美しさを上手く表現しているものの、それだけで一見の価値ありというほどではありません。
Kirsten Prout in Elektra
日本ではウェブのキャスト紹介で2番目に挙げていることからも知名度の高いBob Sappの出演を売りにしたかったようですが、前述の通りあっという間にスクリーンから消えてしまいます。確かにアクションシーンには力が入っていて、The Matrix以前には考えられなかったようなSFXですが、今となっては目新しいものではありません。

まあ私にはちょっと合わない映画だったということのようですが、13歳の少女アビー役Kirsten Proutは可愛かったですね。特に写真のような勇ましい姿がオジサンにはそれがまたなんとも言えず…

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