私とほぼ同じ時期に私と同じ車を買ったのに、試乗したGolf GTIにすっかり魅了されてわずか1年半で買い換えてしまった景気のいい友人から純正アルミホイールを先日譲り受けたので、ちょうどスリップサインが出て替え時だった私の車に新しいタイヤを買ってやることにしました。
これまでタイヤはいつも近所のタイヤ卸店から安く買っていたのですが、今回はオイル交換も一度に済ませてしまいたかったのでスーパーオートバックスで購入しました。普通のオートバックスでも大して変わらないのではないかと思いがちですが、スーパーオートバックスはピットスペースが広く取られていて作業に余裕があるだけでなく、メカニックもレベルの高い人が集められているのか気が利く人が多く対応がよいので、近所にできてからは専らスーパーオートバックスを利用するようになってしまいました。
さて、タイヤの方は耐久性が最優先、グリップがそこそこあれば静粛性は不問、という感じで選びたかったのですが、あまり選択肢はなく、国産タイヤの中で値段の安かったFalken Ziexを選択しました。結局それは静粛性重視の製品であったわけですが、グリップ志向でもなければ耐久性もそう悪いことはないでしょう。
ファルケンというのがどこの会社のブランドだったかすぐに思い出せないほど私の中ではすっかりマイナー扱いだったのですが、そのオーツタイヤは昨年住友ゴム工業に吸収され、ダンロップと合併してダンロップファルケンタイヤという会社になってしまっていました。以前Le Mansを好んで使っていたりダンロップというのは何となく好きなブランドだったので、吸収合併されていてしまっていても悪い印象はありませんでした。
車に愛情と情熱を注いでいた頃はエンジンオイルも3000~5000kmごとに、ブランドもこだわって交換していたものですが、カーメーカーで設計に携わっているような人も自分の車はオイルをつぎ足しながら一度も交換せずに乗っているなどと聞いてしまった今では、どんなオイルでもそれなりに使えると割り切ってしまっているので量り売りの安物鉱物油にしてしまいました。一応フィルターも一緒に交換しましたが、前回の交換からすでに10000kmは走ってしまっているはずなので当然換えるべきものだったかと思います。
ということでタイヤとオイルを交換してスーパーオートバックスを後にして自宅への帰途についたわけですが、数十メートル走っただけでタイヤの違いを実感することができました。サイズが変わったことにより運動性能の違いで実感する方が先かと思っていたのですが、実際には驚くほどロードノイズが小さくなったことの方が明らかな違いでした。あれほど軽視していた静粛性能でしたが、格段に静かになった車内を体験してみるとなかなか捨てたものではないと思ってしまう自分がおかしいほどです。結局これまでスポーツ志向のタイヤ選びを続けていたせいで無頓着になってしまっていたのですが、やはりこちらの分野でも技術の進歩というのは目覚ましいものがあったというわけですね。