秋晴れのさわやかな青空が広がる昨日、私が一体何をしていたかというと、地元の秋祭りに参加して御輿を担いでいました。

私の住む地方は祭の盛んなところで、特に盛んな地域では祭りの日は会社や学校は当然のごとく休み、町の全ての人がその日を楽しみに一年を過ごし、男にとっては年に一度の晴れ舞台、子供は御輿を担ぐのを夢見て育ち…というような感じです。私の住む地域は比較的おとなしいところで、関わろうとしなければ特に意識しないで済むのですが、今年から長男が小学校に上がり子供会に入ったことで「担ぎ手が集まらずこのままでは祭の存続に関わる」などと切羽詰まった様子で人集めに必死な役員さん訪ねてきたので、力になろうかと請け負ってしまいました。私を知っている人であれば、祭で汗を流すなど私に最も似合わないものの一つと思うのではないかと思いますが、せっかく祭の盛んな地方へやってきたのだから一度は経験しておくべきかと思ったということもあります。

しかし参加してみて初めてわかりましたが、おとなしいのはあくまで「比較的」というだけであって、やっている人達は想像以上に気合が入っていて、普段は地元に暮らしているはずなのに、まるで私がこれまで触れたことのない世界の人々でした。わざわざ疲れることを好んでやって体を痛めつけて楽しんでいるかのようで、少々クレイジーにも見えます。まあ、合間の休憩時にはビールなどもふんだんに振る舞われるのでそれが楽しみでやっているような人も多いのかもしれませんが、アルコールのダメな私には全く嬉しくありません。

祭の概要を簡単に説明すると、基本的に各町から一台ずつの屋台(御輿のことを普通こう呼びます)が近隣の12町から神社に集まり、山上に詣ってまた各町に戻っていくというだけになってしまうのですが、その間にあちこちで各町の心意気を示すためのパフォーマンスが行われることになります。私の地区の屋台は1台が1トン前後のものかと思うのですが、これを40人ほどで担ぎ、それだけでも結構な体力を使うのにちょっと進むたびに上に差し上げるような動きが入り、また掲げた状態から上に投げ…大変な重労働です。また他町の屋台との「練り合わせ」は屋台同士を競り合わせるものですが、屋台の間に挟まれでもしたらかなりの怪我になるでしょうから、こそにはかなり気を遣っているようでした。

そもそも目的地である「山」というのが本当にちょっとした小高い丘の上で、普通に歩いて上るのも疲れるような急な坂を登っていったところになります。私はいきなり屋台を担いで登っていったので、その時は必死だったのでいつの間にか登っていたような感じだったのですが、屋台を上に置いて弁当を食べに降り、また戻るときにその馬鹿さ加減に呆れてしまったような感じです。途中で「どうして仕事でもないのにこんなにしんどいことをしているのだろう」と疑問を感じてしまいましたが、ボランティアのようなものだと思って諦めることにしました。

また、最初の集合は朝7時半だったのですが、他町が練っている間の順番待ちなどが長く、私の町は今年トリを務めることになっていたということもあり、地元に帰ってきたのは夜8時、12時間を超えるまさに一日仕事でした。そのうち屋台を担いでいたのは2,3時間のことかと思いますが、あれだけの重さのものを、堅い木の棒で担ぐというのはかなり肉体的に応えます。慣れた人は多少のコツも知っているのかもしれませんが、私は帰ってくる頃にはもうヘトヘトで、半分を過ぎた頃からは腕も肩から上へは上がらなくなり、ほとんど気力だけでやっていたような感じでした。

ということで、昨晩は体中が痛くて熟睡できず、今日は体のあちこちが筋肉痛で酷い状態です。まだ今日が休みの日だから良かったものの、こんな状態では全く仕事などできなかったでしょう。来年はどうするかと何度か聞かれましたが、今のところは数年はパスしたいというのが正直なところです。また一年後、忘れた頃に聞かれるとうっかりまた請け負ってしまうかもしれませんが…