AMBER Alertいきなりだと訳が分かりませんが、勉強になりました。

毎週土曜日は子供達は日本語補習校に通っているため、土曜日でも寝坊するわけには行かないのですが、今週は春休みということでちょっとゆっくり寝られる…と思っていたのですが、明け方に枕元のiPhoneが今までに聴いたことのない音で鳴り出し目が覚めてしまいました。時刻はまだ5時半で、一体何ごとかと思いつつメッセージを見てもなんのことやら分かりません。きっと気象警報のようなものだろうと気にせずそのままアラームだけ消して寝てしまったのですが、今になって思えば、そんな明け方に一斉通報する必要があるような気象警報だったら、落ち着いて寝ている場合ではありませんでしたね。

結局なんだったのかと後で調べてみると、これはAMBER Alertという児童誘拐があった際に使用される一斉通報システムでした。AMBERというのはAmerica’s Missing: Broadcast Emergency Responseの略とされていますが、もともとテキサス州で誘拐・殺害されてしまったAmber Hagermanという少女の名前に因むもののようです。このAmberの事件の際に、犯人や少女の情報を迅速に地域住民に知らせることができていれば救えたのに、という反省から構築されたシステムで、携帯電話の他、テレビや高速道路の電光掲示板などにも表示されるようです。

今回は誘拐事件ではなく、少女の父親が無理心中を図ろうとしているという情報から警報が発せられたそうですが、その後100kmほど離れたところで一緒にいるところが無事に発見され、警報は解除されました。今回は警報が役に立ったのかどうかは分かりませんが、過去には警報のおかげで助かった事例がいくつもあるようです。就寝中に鳴って起こされてしまうことで警報をオフにしてしまう人もいて問題となっているようですが、確かに寝ている間にそんな情報を見ても役には立たないので、おやすみモード中は音を鳴らさないなどまだ改善の余地はあるのかもしれません。

使用しているシステムとしては日本の緊急地震速報と同じようなもので、iPhone等の端末側の対応も同様なのでしょう。緊急地震速報にiPhoneが対応すると聞いた時には意外に思ったものですが、日本独特の需要ではなかったために対応もスムーズだったのでしょう。地震のないミシガンでは緊急地震速報は不要ですが、その代わりにトルネード警報は対応して欲しいような気もします。対象地域が狭いので難しいのかもしれませんが、地震ほどではないもののそれなりに緊急性は高いので、そのうち実装されるかもしれません。

何はともあれ、今回は誰も被害には遭わなかったということで何よりです。