iPhone 12

現代の必需品。
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今や人間らしい生活には欠かせない品となったと言っても過言ではないスマートフォンですが、私は最初のスマートフォンとしてiPhone 3GSを購入して以来、6 Plus8 Plusと3台のiPhoneを使ってきました。なぜAndroidではなくiPhoneを使い続けているのかというのは、買い替え時のデータ移行が簡単確実であるということ、購入したアプリや使い慣れたアプリをそのまま使い続けられるということ、そしてMacとの連携が便利であること、といったことが理由になっていて、実はiPhoneそのものの性能やデザインが気に入っているからというわけではなかったりします。とはいえ、デザインで選ぶならやはり洗練されているiPhoneだろうなあとは思いますし、性能も価格が高めなだけあって十分以上だと思います。

3GSと6Plusの間は結構空いているのですが、これはこの間に勤務先で支給されたWindows PhoneHTC Trophyという機種を使用していたためです。これは当時のWindows 8あたりと統一された独特なUIデザインで一見スタイリッシュではあったのですが、対応しているアプリが少なかったこともあって特に末期は寂しいものでした。

それはさておき、先日iOS 14にアップデートしたら文鎮化してしまったということがあって、その後復活はできたもののこの後は新しいバージョンが出ても怖くてアップデートできず、このままセキュリティ的に不安な状態で使い続けるというもの精神的に良くないので、下取り価格の高いうちに潔く買い換えることにしました。

今回のiPhoneはiPhone 12iPhone 12 Proがそれぞれサイズの違う2種類ずつ、計4機種も発売されることになっていて、ちょっとずつ価格が違うこともあってなかなか悩ましいものでした。一番小さいminiが持ちやすくていいようにも思えますし、高級感のあるProも捨てがたく、Pro Maxの大画面もそれはそれで魅力的です。12と12 Proの主な違いは望遠カメラがあるかどうかですが、iPhoneではほとんど写真を撮らない私にはそこはどうでもよく、それよりRAM容量が1.5倍あるということの方が気になるくらいです。ただ、店頭で展示されていた12と12 Proを持ってみたところ、アルミとステンレスというフレームの材質の違いのせいでProの方が明らかにずっしりとしていて、良く言えば高級感はあるものの、やはり無駄に重いように思えてこの時点で選択肢から消えました。またminiにするかどうかという点は、これまでのPlus系の大きさに慣れきっているということと、発売日が2週間違うということから待ちきれず12無印という、結果として一番無難な選択肢に落ち着きました。

あとはストレージ容量と色ですが、ストレージはこれまで使っていたのが256GB版だったのでそのまま、色はブルーがいいかなとは思ったものの人気色なので納期が遅いこととありふれているのは嫌なのと、どうせカバーを付けるからこだわっても仕方ないということでホワイトにしました。

ただし、私は回線にMVNOIIJmioを使用しており、今回のiPhoneは5G対応したことから若干不安があったので、発売日に検証予定とされていた動作確認の結果を待ってから満を持して購入することとしました。まあ動作しなかったとしてもそのままずっと使えないままということはないでしょうが、8 Plusの方を下取りに出す必要があったので、手元に使える端末がなくなってしまうというのは困ります。なお、下取りは満額なら26000円ということですが、まだ発送していないため結果は不確定です。

さて、ここまでが長くなりましたが、届いた新しいiPhoneのセットアップは基本的に旧端末のバックアップから復元するだけなので1時間程度で終わります。ただ、アプリによってログインし直す必要があったり、モバイルSuicaは簡単ながら移行手続きが必要だったり、微妙に面倒なものがあります。そして忘れがちなのがIIJmioのプロファイルのインストールで、それまでWi-Fiで使用していたため翌朝玄関を出て初めて気づき、慌てて戻って設定するということをやってしまいました。まあこれも簡単なことではあるのですが、MVNOのちょっと面倒なところです。

私にとっては初めてのFace IDでしたが、慣れるも慣れないもないくらいのもので、認識も一瞬なので普段は非常に便利です。ただ、このご時世でマスクをしていると認識されないのはやはり不便で、特にApple Payを使うときにいちいちマスクを外すか、PINを入力するかというのはだいぶ面倒なので、これはやはりTouch IDの方がかなり有利でした。ホームボタンが無い事自体はだいぶ慣れてきましたが、やはりあんなボタン一つでもちょっと便利だったなと感じることはあります。ボリュームボタンの下くらいにもう一つボタンがあったら親指で押せそうですが、今さら追加はしないのでしょうね。

他には新機能というようなものは特にありませんが、やはりCPU性能が大幅に向上しているのでこれまで感じていたもたつきやカクつきがないのは快適ですし、バッテリーの持ちも良くなっているのではないでしょうか。また、有機ELのディスプレイパネルも非常に美しく、明るいところでもクリアに見えます。表面いっぱいに画面が広がったベゼルレスデザインで外寸が若干大きいPlus系と比べても画面はだいぶ大きくなっており、当初散々言われていた「ノッチ」も特に気にならず、どちらかといえばカメラ等の周囲まで画面が広がっている、とポジティブに捉えればいいように思えます。ということで、今のところほぼ全面的に満足しています。

なお、これまで私は6 Plus以来ずっといわゆる手帳型ケース、主にTwelve Southの製品を使ってきましたが、今回はとりあえずiFace First Classを使ってみることにしました。オジサンが使うにはちょっとポップな気もしますが、持ちやすそうですし、落下したときの保護も強そうなので、当面これでいってみようかと思います。ただ、手帳型では社員証や図書館のカードなどを入れられるのが便利だったので、そのうち戻ってしまいそうな気もしますが。

IIJmio meeting 15 大阪会場

IIJmioかなりマニアックでした。

我が家では一昨年の帰国以来、通信環境が携帯電話にIIJmioみおふぉん、インターネット接続にはIIJmioひかりというIIJmio独占体制となっているのですが、平日の昼休み時間帯のデータ通信と夜9時以降のインターネット接続の混雑が激しく速度が著しく低下する以外、特に不満を感じていません。

まあ、「以外」とは言ったもののかなり致命的な問題ではあるのですが、これはどの会社を選んでも同じような状況で誰でも感じていることでしょうし、夜の通信速度が遅いとは言ってもアメリカにいた頃のCATVのピーク速度よりもまだ速いので、単に上を見れば切りがないということかと思います。また、我が家の場合はマンションのVDSLがボトルネックとなっている可能性もあり、その場合はどこかが戸別に光回線を引いてくれるようになるまではどうしようもないでしょう。

ところで、IIJでは3ヶ月に一度、東京都大阪の2か所でIIJmio meetingなるイベントを開催しています。曰く、

IIJmioの開発・運用・サポートを行っている中の人と、スマホやMVNOに興味がある皆さんとでざっくばらんにお話しするフリートークや、スマートフォン・モバイル通信に関する技術・法律の話題を紹介するトークセッションを開催しています。

とのことで、どのような話になるのか今ひとつわからなかったものの、ちょっと興味を感じたのでIIJmio meeting 15 大阪会場に申し込んでみました。それが2週間ほど前のことだったのですが、その後参加が受け付けられたのかどうか確認のメールなどもなかったためすっかり忘れてしまっていて、前日の金曜日になって「このメッセージを受け取られた方は、会場でご参加頂くことが可能です。」というメールが届いて慌ててしまいました。幸い特に予定を入れていなかったため急遽参加することにしましたが、しっかりカレンダーなどに登録しておくべきだったと反省しています。

それはともかく、会場は大阪梅田グランフロント大阪内のナレッジキャピタルというところです。私の自宅最寄り駅である姫路駅から大阪駅までは90kmほどの距離があるのですが、JR神戸線新快速に乗るとちょうど1時間ほどで着いてしまうので、首都圏での距離感とはだいぶ異なると思います。とはいえ、運賃は距離の分だけ必要なので経済的な障壁はそれなりにあります。
IIJmio SIMカード型クリップ
大阪駅到着後に腹ごしらえを済ませてから会場へと向かい、受付を済ませて中へ入ると、ひっそりしたフロアの中でその一室だけが熱気に満ちていました。今回で15回目となるイベントながら私は初参加なので少々状況が掴めずにいましたが、席について開会を待ちました。席には1枚ものの簡単な資料とアンケート用紙、協賛のHUAWEIのパンフレットと一緒に、SIMカードの形を忠実に再現した特製オリジナルクリップが配布されていました。そのちょっとした裏話がありましたが、ちょうど良いツカミになっていたように思います。

プログラムはIIJの堂前氏の司会進行で進められましたが、まず初心者セッションとして「みおふぉん教室『SIMロックを解除してau, SoftBankのスマホを使うとどうなるのか?』」という堂前氏の話から始まりました。SIMフリーとして売られているスマートフォンではなく、三大キャリアから購入したもののSIMロック解除の仕方、解除後にどのタイプのIIJmioのSIMカードが使えるのか、といったようなことを笑いを交えてわかりやすく、時にマニアックな情報も付け加えながら話していただけて、とても興味を持って聞くことができました。

休憩を挟んでその次は競合するライバルのmineoから上田氏、杉野氏のお二人と、IIJの佐々木氏と堂前氏による「mineo × IIJmio スペシャルトーク」と題したトークセッションでしたが、ITmedia mobile編集長の田中氏のモデレーションにより様々なトピックに対するそれぞれの考え方を聞くことができて、これもなかなか面白い内容だったと思います。mineoを運営するk-opti.com関西電力参加の企業であり大阪を拠点としているためか、このセッションは大阪会場のみとなっていて、代わりに東京会場では総務省の方からの講演があるようです。

最後は佐々木氏による「IIJの目指すフルMVNOサービス」という内容の「中級者〜上級者向け」というセッションでしたが、これは難しいというよりもとても堅い話で、私もちょっと関心を持つことができませんでした。ただ、「フルMVNO」というのが何のことを指しているのか、それによってIIJは何を得てどうサービスが変わっていくのか、ということは理解できたので一応内容は伝わっているのではないでしょうか。

その後、HUAWEI nova liteを賭けてのジャンケン大会と、質疑応答の時間がありましたが、会場から次々と質問が出てくるのは凄いと思いました。ただ、どういう関心を持ってそういう質問をしているのか、それを知ってどうするのかというような質問もあって、私にはそれがちょっと理解できないところがありました。結局、この人達はそういう方面のマニアなのだろうと解釈して納得しましたが、本当のところはどうなのでしょう。

ということで一通りの内容が終わり、この後懇親会もあるということでしたが私は苦手なのでさっさと退散しました。今回とにかく感心したのは堂前氏のいわゆるマシンガントークで、とにかくとめどなく言葉が溢れてくる流暢な喋りに自社の製品・サービスに対する愛と熱意を感じました。氏は技術広報担当課長とのことですが、エンジニアがそういう職についているというのはあまりないことではないでしょうか。それとも技術を売りにする会社にはあたり前のことなのでしょうか。

なお、今回の資料は一週間後の東京会場が終わったところでIIJmio meeting ARCHIVEの方で公開されるそうですし、また東京会場の様子はインターネット中継も行われるということなので、関心のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

Three 海外データSIM

Three.co.ukどうしてこんなことが可能なのでしょうか。

いつでもどこでもスマートフォンでメッセージのやりとりができて必要な情報が得られるということに慣れきった私のような者にとって、携帯電話の電波の圏外にいるというだけで底知れぬ不安を感じたりするものです。以前はそもそも旅行中に連絡が取れなくなるというのは当たり前だったにも関わらず、海外へ行くとなった場合でもそれは同様で、なんとかして通信手段を確保しようとしてしまいます。これまでアメリカの場合はWi-Fiも普及しているのでそれで我慢してきたのですが、先日のイタリア出張の際にはヨーロッパの通信事情がよくわからなかったためちょっと調べてみたところ、便利なものがあることがわかったので利用してみることにしました。

類似の製品は他にもいくつかあるようですが、私が使ってみたのはこちらの商品で、香港のCK Hutchisonという会社が傘下のThreeというブランドでイギリスを中心に展開している携帯電話サービスをベースに、ヨーロッパを中心に43カ国で利用できるというデータSIMを販売しているものです。有効日数やデータ使用量により色々なタイプがあるのですが、私が選んだのはこのタイプです。

Amazonの当日お急ぎ便で購入でき、その後も手続きは必要ありません。SIMロックフリーのスマートフォンに挿入し、添付の紙に記載されているサービスを選択するだけで使用できるようになりましたが、自動選択ではうまくいかない場合もあるようです。一度石造りのレストランで圏外となった後、そのままでは復帰できず一旦機内モードにして戻すと復帰した、ということがありましたが、その他にはこれといった問題は特になく、私がいたオランダのアムステルダムと、イタリアのトリノとミラノでは電波の状態も安定していたのではないかと思います。

香港以外では3Gのみの利用となるようですが、メールやメッセージの送受信、写真のアップロード、検索などでは問題となるほど遅いわけでもなく、むしろ国内MVNOで平日のランチタイムに極端に遅くなった状態よりも速いので、ストレスはほとんど感じませんでした。そういえばLTEが始まった当初は自宅の無線LANよりも速いと感動したものですが、みんなが使い始めたことでそんな快適な状況はどこかへ行ってしまいましたね。

残念なのはテザリング不可なのでモバイルWi-Fiルーターでも使用できないということですが、これだけ安くて便利なら諦めるしかないでしょう。容量制限があるならテザリングさせてもいいような気はしますが、負荷とすることで安くできているなら仕方ありません。しかしそれにしても使用開始から30日間、12GBまで利用可能で3680円というのは破格ではないでしょうか。他にも、30日間1GBまでで2180円、90日間3GBまでで2690円、360日間12GBまで6280円などなど実に様々なタイプが揃っていますが、30日間3GBまで2600円というのもあるので、次回はこれでも十分かもしれません。

ちなみにヨーロッパのWi-Fi事情ですが、アメリカほど便利に使える状況ではないようでした。Free Wi-Fiを提供している店もないわけではありませんがまだ一般的なレストランまでは普及しておらず限定的です。また、ホテルのネットワークも非常に遅くて使いづらかったのですが、現地事務所のWi-Fiも驚くほど低速だったので、ヨーロッパの全体的な通信事情がその程度なのかもしれません。やはり日本の高速通信ネットワークは驚異的だと思います。