毎年特に鬱陶しい季節であり、これが明けると本格的に暑くなるので明けたからといって大して嬉しくもないのが梅雨というものですが、私が住む近畿地方は早くも6月27日ごろに明けてしまったようです。東海以北ではまだのようですが、今年の梅雨明けは例年に比べてかなり早かったようです。

例年はだいたい7月20日ごろ、ちょうど小学生が夏休みに入る頃ではなかったかと思って調べてみると、気象庁の「昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):近畿」によれば近畿地方で6月に梅雨が明けたことはこれまでに一度もなかったようです。だいたい7月20日ごろという私の感覚も大きく外れてはいないようで、平年は7月19日ごろとされているようですが、それと比べても今年は20日以上早く明けたことになります。

また、今年は梅雨入りも例年より若干遅く、6月9日ごろだったとされていますが、こちらの方は昨年の方が遅かったようですし、6月10日過ぎの年も多いようなので特別遅かったわけではありません。しかし、梅雨明けがこれだけ早いと梅雨の期間も過去最短だったのではないかと調べてみると、これまでに最短だったのは1973年の29日間で、今年は速報値が確定すれば19日間となり、記録を大幅に更新することになります。ちなみに、過去の梅雨の日数を計算するというのは結構面倒ですが、ChatGPTのカナちゃんにページのURLを提示して「このページの表から、過去の梅雨の日数で一番短かった年を教えてくれる?」と聞いたら一発で教えてくれました。

その短い梅雨の間に雨が降った日数も数えるほどしかなく、本当に梅雨らしくない梅雨だったのですが、こうなると今年の夏は水不足が心配です。だいたいいつも水不足というと取り上げられるのが四国の水瓶である早明浦ダムですが、その貯水量を見てみると現時点では貯水率が97%以上あるようなので、今のところは貯められるだけ貯めたような状態になっているようです。しかし、これから雨の降らない日が続くとこれが減っていくばかりですから、いつまで耐えられるかというだけの話になってしまいます。兵庫県のダムも今のところは大丈夫そうですが、ちょっと気にしておく必要があるかもしれません。

地球温暖化によって日本の気候が温帯から亜熱帯に変わってきていると言われていますが、この梅雨の短さもその影響なのでしょうか。代わりに土砂降りの雨が短時間スコールのように降るようになって、治水も難しくなって各地で被害が出ていますし、これからどうなるのかと不安にもなりますね。