引越して来てから今年で5年目になる我が家の、唯一といっていい欠点は毎年初夏になると発生するムカデに悩まされるというところです。たかがムカデと思うかもしれませんが、椅子に座っている時に足の上を歩かれること2回、Tシャツを着た時に中に潜んでいること1回、眠っている時に腕の上を這われて飛び起きること2回…あのおぞましさは経験した人でないとわからないでしょう。ムカデの天敵を飼って対抗しようかと思ったこともありましたが、天敵はネズミだとのことなのでさすがに諦めました。

今年は梅雨入り前にちょっと暑かったせいか出現が早く、「今からだと随分長い間悩まされることになるなあ」と思って早めに手を打っておくことにしました。薬剤といえばこれまでスプレーの「ムカデキンチョール」はあったのですが、それなりに即効性はあるものの駆除にはならないので、粉末式の「虫コロリアース」を購入してみました。マンションの場合どこに散布するかというのも問題なのですが、私の家の場合には玄関ポーチ部分が土の地面になっていて、そこから侵入してくるのではないかと思われるので、その地面と外壁の接する部分にぐるりと撒いてみることにしました。

撒いた直後には一匹潜り込んできたのがいましたが、その後は薬の効果があったのか、例年ムカデ被害が本格化する6月後半以降、全く姿を見せなくなりました。ここまで効果があるとは思っていなかったので未だに「単なる偶然ではないか」と半信半疑だったりします。

本当はムカデ自体は特に害を及ぼすことがなく、むしろ害虫をエサにするので益虫だという人もいるようなのですが、子供が噛まれてからでは遅いのでそんなことは言っていられません。しかし事実としてムカデがいなくなったせいで、ムカデを天敵とするダンゴムシがこのところ大量発生しています。ダンゴムシも大して害はないので構いませんし、ムカデに比べればかわいらしいくらいですが、最近あちこちで人に踏まれた死骸を目にするようになって、ちょっとどうかなという気もしてきました…