Winny the Pooh昨年は企業の機密情報、個人情報が流出して大騒ぎになりましたが、その後も海上自衛隊の国防に関する機密情報が流出したり、各地の警察から捜査に関する個人情報などが流出するなど一向に収まる気配がないのがファイル共有ソフトWinnyによる情報流出です。

報道などでは、Symantecの呼び名ではW32.HLLW.Antinny、通称「仁義なきキンタマ」というウィルスに感染したために流出した、ということにされています。しかし、このウィルスは単にWinnyの共有フォルダにファイルをコピーしてしまうだけで、その状態でWinnyしてしまうことにより初めてネットワークに乗ってしまうことになるので、ウィルスに感染しただけで情報が漏れてしまうというようなものではありません。またこのウィルス自体、Winnyで流通しているアーカイブファイル内に同梱されている実行ファイルを実行してしまうことにより感染するものなので、注意深い人であれば感染してしまうこともないでしょうし、そもそもWinnyで入手したファイルを開くことがなければ普通は遭遇することもないはずです。

結局のところ、ウィルスに感染したため、というのは嘘ではないものの言い訳に過ぎず、Winnyを使っていたら不注意で流出させてしまった、というだけのことになるはずです。

Winnyはサーバによる一元管理が行われておらず、完全にP2Pのネットワークに接続したユーザのPC間のみでのやりとりになっていて、一旦ネットワークに流された情報は各PC内のキャッシュとして散在することになるため、流出してしまった情報の流れを止めたり回収するということが事実上不可能になっています。このため、国家を危機にさらしていることになる海上自衛隊の情報流出については非常に危険な状態になっていることになり、早急に何らかの対策を取ってもらう必要があります。

捜査情報を漏らしたという警察官も取り締まる側の立場にいるはずなのにWinnyを使って良からぬことを企んでいたというわけですが、まあ警察官も所詮人の子、聖人君子ではありませんから何万人もいれば数人はそんな人もいるのでしょうね。作者を著作権法違反幇助などという世界的にも前例のない訳のわからぬ理由で逮捕しておいてこういう状況とは滑稽極まりないものですが、せめて私が不利益を被るようなことだけはないように祈りたいと思います。