ここ数年の間に何度も取りざたされていて、ここでも一昨年、去年と取り上げていたのが富士スピードウェイでのF1GP開催の噂で、その際には「パシフィックGP」として鈴鹿の日本GPとの併催になるという情報が有力とされていました。ところが蓋を開けてみると、今年で切れる鈴鹿サーキットとの日本GP開催の契約を来年以降富士スピードウェイが獲得することに成功し、「富士スピードウェイ 2007年F1日本グランプリを開催」と発表されることになりました。
これに対し、1987年からの20年間にわたり連続して日本GPを開催し、日本におけるF1人気を支えてきた鈴鹿サーキットは来年以降もF1GP開催を目指していて、F1を牛耳っているBernie Ecclestoneも日本での2グランプリ開催を認めるような発言を繰り返しているようですが、まさか富士の方が日本GPになると思っていた人はそう多くないのではないでしょうか。
日本で2回もF1GPが開催されるということになると、ホンダ、トヨタと佐藤琢磨の活躍やSAF1の参入で盛り上がりを続けている(ように私には見える)日本でのF1人気にも拍車がかかることになるでしょう。参戦する側としては過密なスケジュールが負担となっているということで1戦でも減らしたいところのようですが、観戦する方はパシフィックGPが追加開催されて1回でも多く観られるようになると楽しみが増しますね。それが自国でとなればなおさらです。
首都圏の人にとって富士なら渋滞を考えなければ日帰りも可能ですから、鈴鹿よりも遙かに気軽に楽しむことができるでしょう。もちろん、東名御殿場ICと富士スピードウェイのアクセス道路となる1本道の大渋滞は間違いなく、実際には大変な時間がかかることでしょうが、それでも鈴鹿詣でよりはだいぶ楽なのではないでしょうか。今のところ周辺の宿泊施設も十分とは言えないと思いますが、これから来年10月とされているGP開催までの間に急ピッチで開発が進められるのでしょう。
しかし気になるのは「10月」という時期ですね。10月の富士というのはちょっと寒くないでしょうか?来年のスケジュールは年末までかなり流動的なもので、今後変更になる可能性は大いにありますが、10月は鈴鹿にしておいて富士は春の暖かい頃に、というのがいいのではないでしょうか。それでは開発が間に合わないということも考えられますので、とりあえず来年は10月で、それ以降は見直すということかもしれませんが…まあ、雪が降るほど寒いわけではないでしょうし、どうせ私は富士には行けないでしょうから別に構わないのですが。