HerbieBeetleの愛称で今も多くの人々に愛され続けているVolkswagen Type 1が主人公の映画「ハービー~機械じかけのキューピッド~」を観てみました。

この映画自体はWalt DisneyによるLindsay Lohanというアイドルが主演のファミリー向け作品で、Herbieという名のBeetleが喋りこそしないものの身振り手振りで感情を表現し勝手に走るというファンタジックなものです。見終わってみると大の大人が一人で観るようなものではなかったかと思いますが、これはあくまでも「Beetleの映画なのだ」と自分に言い聞かせながら最後まで観ていたというような感じです。

正直な話、かなりメチャクチャな内容です。だいたいNASCARにほとんど素人の女の子がBeetleでエントリーして、さらに優勝してしまうなどというのはNASCAR、さらにはアメリカのレース界に対する冒涜なのではないかとさえ思えます。しかし、この作品はあくまでDisneyのファンタジー作品で、子供が喜べばそれでいいということなのでしょう。200MPHで走る車とバックで併走してしまうとか、前の車を乗り越えてしまうとかかなり無茶しています。

とはいえ、ワイドタイヤをはいたレーシーなBeetleはやはりかっこいいものです。私も子供の頃、親が白いBeetleに乗っていた時期がありちょっとした愛着があるのですが、今でもあのスタイルと空冷Flat 4のエンジン音にはかなり惹かれるものがあります。New Beetleでは外観イメージを上手く取り入れていますが、水冷直4横置きFFでは魅力も半減以下です。今の時代、Porsche 911も水冷になってしまったことですし、さすがに空冷というのはあり得ないのでしょうが、せめてトヨタ傘下に入ってしまったスバルが水平対向エンジンを守り続けてくれることを願うのみです。

と、話がそれましたが、Lindsayのソバカスだらけの笑顔が健康的な魅力を振りまいていて、Disneyらしいさわやかな仕上がりのコメディになっています。映画の中でLindsay演じるMaggieは大学卒業したてということになっていますが、実際のLindsayは1986年生まれということで撮影当時はまだ17,8歳だったことになりますね。どうりで若々しく見えたわけですが、欧米人の歳はやっぱりわかりません…

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