Keanu ReevesといえばThe MatrixのNeo役がまず思い浮かびますが、その彼の出世作と言えるのが暴走バスを舞台にしたSpeedでしょう。それまでひ弱なイメージだったKeanuがSWAT隊員として主演し、アクションもこなせる役者として認知させたこの作品でヒロインを演じたのがSandra Bullockでしたが、Sandraも同じくこの作品により一躍有名になりました。そしてこの二人が12年ぶりに共演し、息のあったところを見せているのが現在公開されている「イルマーレ」です。この作品は2000年の同名韓国映画のリメイク作品になりますが、ハリウッドのリメイク能力はさすがと言わざるを得ないものがありますので、オリジナルよりもいいという評もあったことで私も観てみることにしました。ちなみにオリジナルの方はまだ見たことがありません。
イルマーレ il mareといえばイタリア語で「海」を意味しますが、この作品に海は一度も出てきません。オリジナルの方では「イルマーレ」と名付けられた海辺の家がキーとなっていたのですが、それがこのリメイク版では湖に浮く家に変わってしまって原題もThe Lake Houseとなっているのに、邦題は妙にオリジナルに固執してイルマーレということになってしまっています。リメイク版では街で人気のレストランの名前として一応「イルマーレ」の名前も登場するのですが、タイトルにするほどのものではないのではないかと思います。
それはさておきストーリーの方は、その湖の家のポストが2年の時を隔てて手紙を届ける不思議なポストとなっていて、そのポストを通じた手紙のやりとりのうちに互いに心惹かれていく、というラブストーリーになっています。設定がややSFちっくというかファンタジックなので、それを理解し受け入れることができるかどうかでこの作品の評価は分かれそうな気がしました。私自身はSF大好きなので、いわゆるタイムパラドックスの問題はどうなるのだろうなどと余計なことも考えながら楽しむことができました。
主演の二人は同い年の1964年生まれの42歳ということで、しっとりした大人の恋愛を見せてくれます。こういうのを見ていると焦る必要はないんだな、などと思ってしまったりしますが、そうそう映画のようなことは日常にはないので勘違いしてはいけませんね。ちなみに私は焦って結婚したりはしていないつもりですが…それはそうとSandraも40代になってさすがにはつらつさは失せてしまいましたが、相変わらずハッとするような表情を見せることがあり実に魅力的な女優さんです。
この映画の楽しみの一つは自然の景色と街並みの美しさにもあります。特に主人公のAlexが建築士ということで美しい建築物がいくつも出てきますが、そういうものを見せられると舞台となっているChicagoにも行ってみたくなってしまいます。また湖に建つ家も全面ガラス張りのプライバシーも何もあったものではないという家ですが、素晴らしいデザインの「作品」であり存在感に溢れており、この映画を引き立てているのではないでしょうか。
ということで、細かい設定につっこみどころはありますが、その世界に浸ってしまえばなかなかいい作品なのではないでしょうか。私はラブストーリーを観たのは初めてですが、ちょっと心が温まるような、ホッとするような感じでこういうのもたまにはいいなと思ってしまいました。また、オリジナル版の方はどうなのかと思いTSUTAYAを覗いてみましたが、ちょっと前の作品になるので1本しか置かれていなかったため、残念ながら貸し出し中になっていました。またちょくちょく覗いてチャンスがあれば借りて観てみたいと思います。
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