ドラキュラ伯爵で有名な吸血鬼Vampireの伝説というのはヨーロッパでは古くからあるもので今さら特に説明する必要もないものかと思いますが、その宿命のライバルといえるのがいわゆる狼男、人狼Lycanthrope/Werewolfで、この伝説の存在である2種族は古くから対決してきたとされている話がいくつもあります。このVampireとLycanthropeの間の戦争を背景に描かれた映画Underwolrdを、その続編Underworld: Evolutionを観る前に、と観てみました。
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DVDも含め私が去年観た映画の中でもっとも気に入った作品はVan Helsingなのですが、これも同じく吸血鬼伝説をベースにしていて、しかもVan HelsingのヒロインAnna Valeriusを演じていたKate BeckinsaleがUnderworldでは主役のSeleneを演じているということで非常に関連性が高く、私は大いに期待していました。公開時期はUnderworldの方が1年先で、撮影期間もほぼ連続していたのではないかと思われますが、似たような設定で立場の違う役で混乱してしまわないものなのでしょうか。まあ、プロの役者さんですから、そんな切り換えは何でもないのかもしれませんが。
Van HelsingのAnnaは吸血鬼と対決する人間の一族の最後の生き残りでしたが、UnderworldのSeleneは人狼を暗殺する吸血鬼です。こちらの吸血鬼は人間を襲うことを掟により禁じ、人間社会に潜り込んで生活しており、人間側はその存在すら信じていないというまさに現代社会の設定となっています。もちろん実際に吸血鬼が生活しているというのは実際の現代社会とは違いますが、本当に「いないのか」ということは私にはわかりません。私も存在を信じているわけではありませんが、もしかしたら…
さて映画の方ですが、吸血鬼が行動できる夜だけが描かれているので、全体的にダークブルーのトーンの、ゴシック調の暗い映像となっているのが特徴的です。その青白い照明に照らされたKateが美しいのなんの…家族全員を人狼に襲われて吸血鬼に助けられたという設定なので常に暗く冷たい表情なのですが、本当に綺麗です。メイキング映像で見られる笑顔の方が違和感があるくらいです。このSeleneの黒く短めの髪がまさしく私の好み通りということもありますが、Seleneになら咬まれてもいいです…というより咬まれたい…
それはともかく、この映画はゴシックホラーではなく、ファンタジーに基づくアクション作品ということになると思います。殺されてしまうのが吸血鬼や人狼という非現実的な存在であるせいかあまり残酷な感じがしないというのがいいのでしょう。映像はCGに頼らず特殊メイクやワイヤーアクションにこだわったためにリアリティに溢れたもので、安っぽさのない重厚なものになっているのではないでしょうか。
しかし、この作品を好きになれるかどうかは、吸血鬼や人狼の存在を素直に受け入れることが出来るかどうかというところにどうしてもかかってきてしまいます。それをばかばかしいと思ってしまうような人にはどうやっても楽しむことができないでしょうし、一方この手の話が好きな私のような人にはとても楽しめるのではないでしょうか。Amazonのカスタマーレビューでも5つ星を付ける人がいるかと思えば星1つと手厳しい人もいるのはそういうことなのでしょう。私はといえば映画を観てからこの記事を書き始めるまでの間にすでに続編のUnderworld: Evolutionの方を待ちきれず借りてきてしまい、早く続きを見たくてウズウズしているような状態です。早くSeleneに会いたい…なんて。

