今年の4月、Blu-ray DiscとHD DVDの両規格が統一かということで甘い期待をしてから4ヶ月、結局この交渉は時間切れということで決裂しまい、糠喜びに終ってしまいました。

どちらの陣営もこれまでの開発の成果を無駄に終わらせるわけにもいかず、イニシアティブを取りたいというのはわかりますが、新聞の見出しにもあった通り「消費者不在」のまま規格だけが乱立していく状況に歯止めがかけられなかったのは非常に残念な話です。どちらの技術にも一長一短あり、それぞれの長所を取って「いいとこ取り」ができればいいものができたのではないかと思うのですが、結局どちらも中途半端な規格になってしまっているので、しばらくの間は現行のDVD規格のまま「次世代DVD」は普及が進まず、その後さらに新しい次の規格がでてきてそちらに移行してしまうことになるのではないかという気もします。

一般のユーザにとっては今のDVDでは何が困るのかということが理解しにくいでしょうから、結局はデジタルのハイビジョン放送が普及し、それに対応するHDTVが普及するようになってから「より高画質で映画を見たい」ということになってからということになるでしょう。今でもThe Lord of the RingsのSpecial Extended Editionのように本編がDVD 2枚に別かれてしまっているようなものもありますが、それはごく一部に限られています。今のソースではせいぜい特典ディスクがなくなって1枚に収まるくらいのことでしかないでしょう。

それでも結局はBlu-ray DiscがPlay Station 3で採用されて、それによって普及が進むことになるのかもしれませんが、しばらくの間はハリウッドも2分されてしまっているのでどちらのプレイヤーを購入しても歯痒い思いをすることになるのではないでしょうか。少なくとも私は、見たい映画のタイトルがDVDでも発売されている限りは買わないでしょう。

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