1967年に竜の子プロダクション(aka タツノコプロ)により制作され、アメリカでも”Speed Racer“というタイトルで放送されて人気を博した少年少女向けのテレビアニメ「マッハGoGoGo」というものがあります。私も小さい頃によく見ていたような記憶がおぼろげながらありますが、1997年にもリメイクされたりしているのでこれを知らないという人はほとんどいないのではないでしょうか。この伝説的な作品がリメイクばやりのハリウッドの手により実写映画化されるということでニュースになっています。
今回の監督・脚本はThe Matrixシリーズ三部作やV for VendettaのLarry & Andy Wachowskiということなので、売れ筋狙いで安っぽかったり中途半端な作品にはならないだろうと期待してしまいます。主人公の乗る、というよりほとんど主役のマッハ号はその特殊装備が自慢ですが、何といっても印象的な「オートジャッキ」がどのように映像化されるのか、それが今から楽しみになってしまいます。2008年の公開を目指しているということですが、2006年ももうじき終わろうとしているところですので、スクリーンで見ることができるようになるのももうまもなくと言えるのではないでしょうか。
ウォシャウスキー兄弟と言えばThe Matrixの時には派手なワイヤーアクションやBullet-timeという革新的な手法を導入し、その後のアクション作品に多大な影響を及ぼしたものですが、V for Vendettaでは一転して風刺色の濃い作品になったので賛否両論という感じになりました。果たして実写化されたSpeed RacerことマッハGoGoGoはどうなるでしょうか。
しかしこのところMarvelやDC Comicsといったアメコミ作品の実写化というのが一つの流れになっていて、その多くが大ヒットを果たしている中で、日本発の古典的アニメ作品が選択されてしかもウォシャウスキー兄弟ほどの監督がメガホンを取ることになるというのは、ハリウッドのネタが尽きてきているということを表してしまっているのかもしれません。ここで成功すれば今度は日本アニメの実写化というのが新たな流れになって、いずれ「ドラゴンボール実写版」なども観られるようになるのかもしれません。それは楽しみでもありますが、ある意味見ないでおきたいもののような気がしないでもありません。
そういえば兄のLarryの方は性転換手術をして今はLindaという名前になっているようですが、ということはウォシャウスキー姉弟と呼んだ方がいいのでしょうか?まあ、どうでもいいことでこだわる必要もありませんが…作品にも何らかの影響をあるものでしょうか?
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