Jamiroquaiいくら増えても物理的に場所を取らないためか私のiTunesライブラリは膨張する一方で、今日現在で11069曲、全部聞くのに31.7日かかるのだそうです。ここまでたくさんの曲が収められていても実際に聴くのはこの中のごく一部で、単に整理する能力が私にないだけなのですが、聴かないとわかっているような曲でも消してしまうと二度と聴けなくなるような気がしてなかなか踏み切れません。

この巨大なライブラリの中には洋楽ロック・ポップスを中心に様々なジャンルの曲が収められているわけですが、この中で私が特に好きなのがIncognitoThe Brand New Heaviesといったアーティストが属するAcid Jazzと呼ばれるジャンルのものです。私はそれぞれ数枚ずつのCDを購入して持っているのですが、近所のTSUTAYAには置かれておらずまだまだマイナーなジャンルなのかと思っていました。

しかし、先日WikipediaAcid Jazzについて見てみたところ、なんと「著名なアーティストとしてジャミロクワイ」で始まる文章が…Acid Jazzの代表的なアーティストとして超有名なJamiroquaiが筆頭にあげられているではないですか。確かにJamiroquaiがどういうジャンルなのかと聞かれるとロックでもポップスでもなく答に困ってしまいますが、Incognitoらと同じAcid Jazzの括りに入るのだとは思ってもみませんでした。そう言われると急に聴きたくなってくるものですが、ちょうど最近ベスト盤がリリースされたところだったのを思い出し、買ってみることにしました。

High Times: Singles 1992-2006
High Times: Singles 1992-2006

posted with amazlet on 07.01.26
Jamiroquai
Columbia (2006/11/06)
売り上げランキング: 9454

日本盤は初回特典でプロモーションビデオの収められたDVDが付いてくるということだったのですが、それには間に合わなかったようでどこを見ても通常のCD1枚版ばかりでした。それでは高い日本盤を買う意味もないのでAmazonで輸入盤を見てみると、同じように見えるUS盤UK盤があります。違いはどこにあるのだろうかと調べてみると、US盤はCD1枚なのに対して、UK盤はリミックスが10曲収められたボーナス盤が付いた2枚組となっているのでした。それならあまり大した価格差でもないので、とちょっとお得な気がして私はUK盤を購入することにしました。

ということで届いたCDを聴いてみたのですが、Acid Jazzなのだと言われて聴いてみると確かに紛れもなくAcid Jazzのサウンドです。ただ、同じジャンルの他のアーティストより広くヒットしているのはそれだけ多彩で洗練された音楽性を持っているためだということもよくわかりました。私はこれまでビジュアル面に惑わされてあまり聴こうとしてこなかった自分に後悔してしまうばかりです。部屋やクルマでBGMとして流して聴くのもオシャレで良し、ヘッドフォンで細かい音に耳を澄ませてじっくりと聴くのもまた良し、とやはり人気は実力を反映したものなのでした。

どの曲もそれぞれ聴き応えのあるものばかりなのですが、私が特に好きなのはCosmic Girlあたりでしょうか。Jamiroquaiとしてはあまりらしくないノリの曲のような気もしますが、シングルカットからちょうど10年経った今でも全く色褪せることのない名曲といって良いのではないかと思っています。このCDを買うまではそんなことは思ってもみなかったわけですが…まあとにかく、買って満足の1枚でした。

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