どこから湧いてくるのかとどまるところを知らないのは私の物欲ですが、それを満たすために専ら活躍しているのがネット通販で、ことにAmazon.co.jpは豊富な品揃えと売価の安さ、そして何より安心感があるのでこれまでに何度となく利用してきました。今では「Amazonにあるものは他の店の方がちょっと安いだけなら基本的にAmazonで買う」というような感じの「信者」になってしまっているわけですが、そんな私もちょっと不満に感じていたのは、書籍などはたくさん買っても還元されないということでした。総額1500円以上である限り送料がかかるわけではないものの配送に時間がかかるので、地元の書店で売られている本であればそちらで買った方がいいということになってしまいます。もちろん、簡単に検索してそのまま注文できるという便利さは実店舗では得難いものなのでその分のメリットはあるのですが、これだけ買っているのだからもうちょっとキックバックがあってもいいのでは…という気になってしまっていました。
そういうユーザの声に応える形なのかどうかはわかりませんが、ついにAmazon.co.jpも「Amazonポイント」というポイントサービスを始めました。
Amazon.co.jpでは、2007年2月1日(木)午前8時15分からポイントサービスを開始しました! Amazonポイントは、お買い上げ商品に応じてポイントが貯まり、Amazon.co.jpでのお買い物に 1ポイント=1円 で使えるサービス。ポイントが付く商品には、詳細ページや検索結果ページなどにポイント数が表示されます。
ということで、マーケットプレイスなど以外のAmazon.co.jpが直接取り扱う商品はすべてポイント付与の対象となるようなので、書籍などでも1%分が実質的に割引されることになるようです。割合としては微々たるものですが、頻繁にAmazonを利用しているという人はそれなりに貯まるのではないでしょうか。
しかし、このポイント制の開始と同時に、これまでエレクトロニクスなどで行われていた「最大20%ギフト券還元プログラム」などのキャンペーンは終了してしまうということらしく、これからは広く浅く全体的に還元されるという形になるようなので、手放しで歓迎できるというものではなさそうです。まあ、これまでのギフト券で還元されていた分との差額が売価で還元されるようになればそれはそれで問題ありませんし、その方が健全なような気もするのでいいのですが…まあこれまでのように無理して5000円単位のボーダーを超えるようにする必要もなく、端数分もきっちり還元されるようになったのはいいですね。
ヨドバシカメラが始めたというポイントサービスというのは、今では電器店を中心に非常に多くの業者が採用し広まっていますが、消費者側にとっては何枚ものカードと共にポイントが分散してしまいなかなか貯まらない・使えないという状況にもなり、そんなにいいものではないような気がします。基本的に店舗側の囲い込み策であり、「カードが増えるのが嫌なら全部ウチで買えば?」ということなのかもしれませんが、ポイントを貯めるのは店に無利子で金を貸すのと同じだ、という話もあるので騙されないように上手く利用したいところですね。Amazonの場合は1ポイント=1円分から利用できるということなので、端からどんどん使っていった方がいいかもしれません。