いつもお世話になっているアサヒ・コムの記事に「トヨタと日産、車載電子システムのOSを共通化」というのがあって、

トヨタ自動車と日産自動車は9日、車載電子制御システムを動かす基盤ソフトを共通化する、と発表した。基盤ソフトはパソコンのOSにあたるもので、ブレーキ・ハンドル操作や燃料噴射などで電子制御が多用されるようになり、開発費用がかさんできたため、基本的な仕様を共通化してコスト削減を図る。他の自動車各社や部品・半導体メーカーなどにも広く参画を呼びかけて、業界標準を目指す。

とあります。フムフム、また日本独自の新しい規格を作って押し付けるわけね、と見ていたのですが、「基盤ソフトはパソコンのOSにあたるもので」というところに引っかかってしまいました。

朝日新聞はいつも「基本ソフト(OS)」という表記をしていたかと思いますが、「基盤ソフト」というのは何なのでしょうか? OSとはちょっとだけ違うもののようですが、基盤と基本の違いは何かあるのでしょうか? 組込み向けだからちょっとニュアンスの違うところを微妙に表現してみたとか?

自動車用リアルタイムOSとしては現在のところOSEKがde facto standardになっていますが、これはドイツをはじめとするヨーロッパのカーメーカーと電装品メーカーが中心となって策定された規格なので、日本ではあまり普及していません。おそらく日本でとなるとトヨタでも採用実績のあるITRONがベースとなるのではないでしょうか。これらリアルタイムOSと呼ばれるものは確かにWindowsとはかなり趣きの異なるものですが、紛れもないOperating Systemです。これに対して得体の知れない「基盤ソフト」などという名前を付けてしまうというのはいかがなものでしょうか?

調べてみると、「基盤ソフト」とは「OSやミドルウェア」を指す言葉でフレームワークを含むようですが、それでも「OSにあたる」というならOSでいいのではないかと思ってしまいます。どうやら既存の用語のようなので朝日新聞に罪はないのですが、新聞社によっては「基本ソフト」と表記しているところもあるので、あまりはっきりした違いはないようですね。