今から19年前、ArtDinkという会社から、「A列車で行こう」というゲームが発表されました。ジャズの名曲に因んで名付けられたこのゲームは、鉄道会社を経営し、路線を拡大し、最終的に定められた期限のうちに大統領専用列車(これがA列車)を国のはしからはしまで走らせる、というものでした。当時としては画期的・斬新なアイデアで日本製シミュレーションゲーム不朽の名作と言えると思います。その後シリーズ化され、またPCからプレステ2まで様々なプラットフォーム向けのものが作られましたが、プラットフォームが高性能化するにつれ3D化や列車の種類が増やされるなどゲームの本質以外の部分ばかりが進化させられてしまい、私の個人的な印象としては3作目の「A列車で行こうIII」あたりが一番面白かったように思います。

そんなA列車シリーズの「模造品」を目指して開発されている「FreeTrain」というものがあることを、SourceForge.jpのリリース紹介で知りました。Windows専用で.Netプラットフォーム上で開発されているものですが、ライセンスにLGPLを採用したフリーソフトウェアです。各種プラグインを追加することにより、地形や列車の種類を追加していくことができるようで、これはフリーソフトウェアならではといえます。

さっそく私もインストールしてみましたが、今のところ経済の概念は実装されていないとのことなので、鉄道模型をPC上で走らせるような感覚のようです。私としては家がポコポコと建っていく様子を眺めるのが好きだったのでちょっと残念です。今どうしてもそのあたりに我慢できなければ自分で追加するか、オリジナルの製品を購入しろということでしょうか。

一番最初の「A列車で行こう」はBASICで実装されたものでしたが、その頃のPCのリソースからいってそんなに大きな規模のプログラムのはずはないので、そのままのものを再現するのはそんなに難しいものではないかもしれません。しかしそれを趣味のレベルでゼロから作りなおすというのはそんなに簡単なものではないのでしょう。最近は開発も停滞気味のようですが、今回のリリースからまた活発に開発が進むことを期待したいと思います。本当は.Netに依存せずにPC Unix等でも動いたらもっと嬉しかったんですが…