今年は元日に能登で大地震があっただけでなく、翌2日には羽田空港で航空機が衝突・炎上するという事故が起こるという、大変な始まりとなってしまいました。

この事故は、着陸した札幌発羽田行の日本航空516便と、能登半島地震の被災地へ物資を輸送するために滑走路上にいた海上保安庁のみずなぎ1号が衝突し、日航機が炎上・全焼した、というものです。日航機の乗員・乗客379名は全員無事に脱出したとのことですが、もう一方の海保機の乗員6名のうち5名が死亡、脱出した機長も重篤な状態という痛ましい事故になりました。

日航機は衝突直後から炎が上がっている状態であったにも関わらず、極めて速やかに全ての乗員・乗客が脱出できたというのは日頃の訓練の賜物で、海外からも称賛の声が上がっているとのことですが、本当にこれは不幸中の幸いの素晴らしいことだと思います。乗客の方々は非常に怖い思いをされたり、荷物を失ったりと大変だったろうと思いますが、まさに命あっての物種とはこのことでしょう。外野だから簡単に言うのかもしれませんが、ともあれご無事で何よりです。

事故当時の状況についてはすでに少しずつ情報が出てきつつありますが、まったく関係のない私があれこれ憶測で物を言うことはありません。ただ、責任追及に走るのではなく、あくまで再発防止のために有効な策を考えるように、今回の事故を糧にして同じようなことが二度と無いようにという方向で考えてもらいたいものです。特にテレビのワイドショーなどが興味本位で詮索したり、誰かを槍玉に挙げたりということは厳に謹んでほしいところです。