ホンダからFitベースのコンパクトステーションワゴン「エアウェイブ」が発売されました。Fitのシャーシを使用した派生車は5車種目だということですが、床下に燃料タンクを配置してフロア高を抑えるというアイデアが奏功しているようです。他社も真似をしたいところかもしれませんが、内外装やメカとは違ってシャーシの設計変更は車全体を評価しなおす必要がでてくるので、そう簡単には変えられないために追随できていないようですね。しばらくしたら同じような発想のものがトヨタあたりから出てきそうな気がしますが。

エアウェイブ自体の特徴としてあげられるのは座席部分の屋根いっぱいに広がったグラスルーフ「スカイルーフ」と、大きな荷室によるユーティリティということのようです。コンセプト的にはコルトプラスあたりが近いのかもしれませんが、Fitの派生車とは感じさせないデザインとなっているところが違います。コルトプラスもデザインをやり直していたらもうちょっと売れていたのかもしれないのですが…

外観を見て私の第一印象は「小ぶりなストリーム」といった感じだったのですが、ステーションワゴンを謳っているだけに長さを持たせています。室内はグラスルーフのおかげで開放感があるのではないかと思いますが、ベースがFitなだけに実際の広さには限界があり、ウェブで見る限りでは結構タイトな感じに見えます。

大きなグラスルーフを持たせるというのは日産ラフェスタでもやっていますが、開放感があって気持ちいいでしょうね。サンルーフとは違って風が入らないのでオープンカーよりも、サンルームにいるような感覚に近いでしょうか。昔の2代目CR-Xでは全面グラスルーフの設定がありましたが、夏は暑いというものの、昼間は明るくて気持ちのいいものでした。私はどちらかと言えば屋根が開く方が好きですが、私が今乗っているEdixにはサンルーフの設定もないのでうらやましく思います。

ホンダもミニバンが売れなくなってきていて今年の業績は芳しくないということなのですが、この車は売れてくれるでしょうか。私は悪くないのではないかと思いますが、ミニバンの広さに慣れてしまった若い人達の目には狭苦しく映ってしまうかもしれません。FitやVitzなどのコンパクトカーに乗っていた人達にはいいような気かしますが、新しいVitzはいいといいますから…

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