ここ2ヶ月、多くの日本人を株式通にさせることになったニッポン放送を巡るライブドアとフジテレビの攻防ですが、結局ライブドアの思惑に近い形で決着が付くこととなったようです。

ライブドアのニッポン放送株を、ライブドアが取得したときの価格に若干色を付けた値段でフジテレビが買い取り、業務提携を構築するということですから、ホリエモンの完全勝利と言っても過言ではないかと思います。今、ちょうどテレビでアンケートの結果を報じていて、ホリエモンの負けだと思っている人が15%ほどもいるということに驚いてしまいましたが…結果的にホリエモンは全く損をしていないわけですから、間違いなく勝っているのですが、本気でフジテレビを買収するつもりだったとでも思われているのでしょうか…

会見の様子ではホリエモン一人が満面の笑みを見せていて、日枝会長らは愛想笑いに近いように見えますが、これがまさに勝敗を示しているように見えます。フジテレビもニッポン放送の子会社化を達成することができるわけですから、当初の目標を達成することができたわけですが、結果的にホリエモンと村上ファンドを儲けさせることになってしまったのです。そう、今回の騒動で一番儲けたのは村上ファンド、その次がリーマンブラザーズではないでしょうか。

騒ぎが大きくなってしまったのは、飾らないホリエモンの言葉を真に受けて日枝会長や亀渕社長らが喧嘩腰な態度で臨んでしまったということが原因ではないでしょうか。他のフジサンケイグループの経営者らもライブドアには敵対的な態度を取っていたはずですが、今後はどう接することになるでしょうか。また、旧来の日本的経営手法に風穴を開けたホリエモンですが、本当に彼が評価されるかどうかはこれからの展開にかかっているとも言えますので、ぜひ口だけではないというところを見せてほしいと思います。

関連投稿