次世代DVDの規格についてソニーを中心とするBlu-ray Disc陣営と、東芝を中心とするHD DVD陣営に分かれて対立し、両陣営ともハリウッドのコンテンツホルダーの争奪合戦を繰り広げていましたが、ここへ来てソニーと東芝が規格統一に向けて交渉を進めていると報じられました。ニュースソースが日経なのがアレでしたが、両社からコメントが出たということなのである程度は信じてもよかったようです。

このままでは規格の分断は避けられず、機器、メディアの各業界を二分した血みどろの争いになってしまい、どちらかが負けて退くまで続いてしまうことを両者とも恐れてのことでしょうが、特にソニーにはベータマックスの苦い経験があります。DVDでも書き込み/書き換えについてはマイナスとプラスに二分されてしまい、利用する側には何らメリットのない、単なる開発側のエゴに振り回されるということになっていますが、この場合はまだ再生時にはある程度の互換性があるというだけマシです。

CNetの記事では物理的には統一されないのではないかとかなり悲観的ですが、それではほとんど意味がないのでなんとか完全統一に向けて両者とも努力し、消費者のことを考えて互いに歩み寄ってほしいと思います。

それにしても、こういう規格の話が日本のメーカーだけでできてしまうというところは、「技術立国ニッポン」もまだ健在かと思わせてくれます。CDの時はPhilipsとソニーの規格だったのですが、今やすっかり日本中心ですね。でもうかうかしていると韓国や台湾、中国のメーカーに抜かれてしまうことになりかねません。実は互いに切磋琢磨するためにも規格を競合させる必要があったりもするのでしょうか…

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