BARのいない18台での寂しいレースとなったスペインGPですが、今回もまた意外にエキサイティングな展開で楽しむことができました。

予選1回目の暫定ポールポジションをトヨタのトゥルーリが獲得したということで「今回はひょっとして…」と思ってしまいましたが、予選2回目でトゥルーリは5位に沈んでしまい、ライコネンにポールポジションを明け渡すこととなってしまいました。ここまで3連勝中と絶好調で地元GPとなるアロンソはスタンドからの絶大な応援を受けながら予選2番手の好ポジション、3位はウェーバー、トゥルーリに先んじられてしまっているラルフ・シューマッハが4位と一歩前に出ました。フェラーリは相変らず予選は不調で、ミハエルは8番手スタートでした。

決勝では序盤からライコネンが他車とは一線を画した速さで2位以下との差をぐんぐん広げ、結局一度も他車に先行されることなくそのままトップでチェッカーフラグを受けてしまいました。ここ数年、どうにも調子の上がらなかったマクラレンですが、そろそろ栄光の歴史を過去のものとせず、再び勝負の舞台に舞い戻ってきてくれることになるのでしょうか。今回のライコネンの速さは本当に別次元のものでした。

2位もアロンソが予選グリッドからそのままチェッカーを受けました。途中、ラルフやトゥルーリに背後に迫られる場面もありましたが、ピットから復帰してみると差が広がっているという形で、最終的には余裕の2位となりました。ライコネンとは差がありすぎたので、1位をもぎ取ろうとしているようには見えず、今一つ盛り上がりのない走りでしたが、後方の車両を確実に抑える技術は大したものかもしれません。

3位には再びトゥルーリが入り、もはや表彰台の常連といっても過言ではないでしょう。4位もラルフでしたが、途中までトゥルーリの前を走っていただけに、ラルフ自身にとっては悔しい4位でしょう。2台で上位入賞を果たしてコンストラクターズポイントを稼ぎ、徐々にマクラレンが迫っているもののランキング2位は安定したポジションとなりつつあり、次は2人で表彰台か、あるいはどちらかが優勝か、と期待されます。

ミハエルは途中で左リアがパンクし、交換直後に左フロントもパンクして結局途中リタイアとなってしまいました。何かパーツでも踏んだのではないかとのことですが、なかなか歯車の噛み合わないフェラーリが本調子となるのは一体いつになるでしょうか。

初戦を優勝で飾ったフィジケラもようやく完走を果たし、入賞することができのが私は何故か嬉しいのですが、モントーヤも入賞で復帰初戦を飾り、今年の中心的メンバーが揃ってきたかという感じです。それでもその中にフェラーリが含まれていないのが不思議ですが。

将来を期待されウィリアムズに抜擢された若手ドライバー、ウェーバーとハイドフェルドの2人は、速さはある程度あるものの荒削りな部分が目立ち、ミスで順位を落とす場面がちょくちょく見られます。ウェーバーは何とか6位に食い込みましたが、予選順位を考えるととても満足できる結果ではないでしょう。

BARのいないこの週末は一体どうなることかと思いましたが、マクラレンの復活は少々意外でした。あまりにブッチギリだったのと、アロンソの母国スペインということでテレビにはあまり映りませんでしたが…次回は伝統と波乱のモナコGPですが、BARが何とか参戦できるようになることを祈りたいと思います。