JR福知山線の大事故以来、JR西日本の管轄でもある近畿地方を中心とした全国で、鉄道の線路上への置石事件が頻繁に報道されるようになりました。単にこれまではニュース性がないとされてきたものが注目されるようになって表に出てきただけなのか、あるいは置き石の件数自体が増えているのかがはっきりしませんが、実際にそれだけ多くの事件が起きているのは事実です。
線路上への置石など列車の安全な走行を妨害する行為は列車往来危険罪として二年以上の有期懲役、万一死者が出た場合には死刑又は無期懲役とされており、刑法の体系上2番目に厳しい刑罰に処されるという非常に重い罪とされています。にも関わらずこういう事態になっているというのはどういうことでしょうか。
先の事故の直後、JR西日本は「線路上に粉砕痕がある」という、置石が原因であるとほのめかすような発表を行い、後にそれが完全に否定されるということがありました。これに対する嫌がらせという一面は間違いなくあるでしょう。また、「置石程度では列車は脱線しない」というような発表が行われてしまったことにより、「置石をしても大きな問題にはならない」というような甘い認識を持たせてしまったということもあるのではないかと思います。「5歳と8歳の兄弟が」などということもあるようですが、やってみたらどうなるかというような興味を持ったというのはわからないでもありませんが、それを実行に移してしまうというのはまだ8歳とはいえ問題があるのではないでしょうか。
どのような理由にせよ、あれだけの大惨事があった直後に置石をしようという人が一体どういう思考から行動に移してしまうのか、私にはさっぱり理解できません。逮捕されて「自分も世間を騒がせるような大きな仕事をしたかった」などとほざいた輩もいたようですが、私とはまったく住む世界が違う、というより違う世界に行ってしまってほしいと思います。
私自身は鉄道を利用する頻度が低く、置石によって直接危険な目にあう可能性は低いのかもしれませんが、比較的近くの路線でも置石による遅れなどが出ているようなので、知人らのことを考えても少々心配です。今のところ大きな問題には至っていないようですが、どんどんエスカレートしてとんでもないことになる前に収まってくれることを願いたいと思います。
