所得税の高額納税者を国が公示する、いわゆる長者番付が今年も発表されました。今回は最高額の納税者が初めてサラリーマンだったということが話題になっています。この方は投資信託のファンド運用マネージャーだということですが、納税額で30億円を超え、推定年収100億円超だということですから、一般常識を超えた素晴らしい能力の持ち主ということでしょう。
ところで、そもそもこういった公示制度が何のためにあるのかといえば、当初は所得隠しを第三者の目で監視できるようにと設けられた制度だったのが、後に高額の納税により国家・地域に貢献している人を称えるというような意味合いを持たせられるようになったものだそうです。しかしながら、法によっても個人情報の保護が厳しく求められるようになった昨今、プライバシー保護の観点からこのような制度が適当なのかという議論は当然ながらあるようで、国は廃止を含めて検討しているということです。
ところが、他人を詮索せずにはいられないのがマスコミで、当人のプライバシーなどそっちのけでテレビでも氏名と納税額を発表していました。芸能関係者はテレビあっての芸能人ということで諦めざるを得ないのかもしれませんが、顔写真入りで詳しく報じられるのも気持ちのいいものではない、という人もいるでしょう。今日は夕方のフジテレビ系「スーパーニュース」を見ていたのですが、この番組でも詳細に報じられていました。その後コメントを求められた木村太郎氏が「こういった制度は犯罪者の役にしか立たないのだからすぐにでもやめるべきだ」というようなことを言っていたのが何とも滑稽でした。それを面白半分に報じているのは一体誰なのかを問いたいものです。
