
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語はちょっと変わった映画でした。
レモニー・スニケットの同名原作シリーズ13作のうち最初の3巻を一つのストーリーとして映画に仕上げたものだということですが、私のようにこの原作を知らなくても十分楽しむことができます。しかし、ハリー・ポッターと並ぶ人気作品のようなので、ひょっとしたら知らなかったのは私だけだったのかもしれません。
草思社 (2005/04/26)
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火事で両親を失なったボードレール兄弟の3人の、財産の乗っ取りを企む邪悪な後見人との対決を描いたもので、原作同様基本的には子供向けのストーリーなのではないかと思いますが、その不幸を演出する暗い雰囲気の映像が美しく実に魅力的で、大人が観ても楽しめるのではないかと思います。
悪役である後見人のオラフ伯爵役はおかしなメイク、というより変装をさせたら天下一品のJim Carreyが演じており、この作品でも強烈な個性を放って作品全体の魅力を引き立てています。また主役の3人の子役も不幸な陰のある雰囲気を見事に演じており、今後の活躍も期待されます。ちなみに、末っ子のサニーはまだ言葉の喋れない実に可愛らしい乳幼児なのですが、実際に演じているのは1組の双子姉妹なのだそうです。また、その他の登場人物も個性的なキャラクターばかりで楽しめます。
建物の雰囲気や登場する車・家電製品が古臭かったり、蒸気機関車が現役だったりするわりには、車にキーレスエントリーが付いていたり携帯電話が使われていたりして年代設定が不明なのですが、そんなことは大して気にせず「ちょっと不思議な世界」ということでいいのではないかと思います。細かいことは気にせず、大人も子供になったつもりで単純に世界に浸る、というのがこの映画の楽しみ方ではないでしょうか。ただちょっと気になるのは、オラフ伯爵があまりに簡単に人を殺してしまうということですね…
ということで、この作品は今一つ話題にならなかったようですが、私自身なかなか楽しむことができました。エンディングは次作に繋がるような形にはなっていましたが、それもこの作品の成功次第だったのでしょうね。原作はまだまだ続いていますから、シリーズ化にはちょっと期待したいところなのですが…どうなるでしょうか。長男クラウス役のLiam Aikenは撮影中に11cmも身長が伸びてしまったということですから、子役らが成長してしまっているというのも難しいところかもしれませんが。
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