STARFLYER

来る3月16日に開港予定の新北九州空港を拠点として新規参入予定の航空会社、スターフライヤー社がその機体を報道関係者に公開したそうです。

使用する機体はAIRBUSA320ということで特に珍しくもない標準的なものですが、外観上は世界の民間機として初めて黒色に塗装されたということでなかなか存在感があるのではないでしょうか。内装も黒で統一されて上品な雰囲気を漂わせるだけでなく、標準で170席程度の座席を144席に減らして座席間隔を12〜15cm広げ、さらにシートは全席本皮張りで各座席に電源コンセントと液晶テレビを備えるなど、かなり贅沢な空間になっているようです。その他乗務員の制服も黒で統一されてシックにコーディネートされていますが、これら全てのデザインをデザイナーの松井龍哉氏が手掛けたということです。

運賃の安さだけで勝負しては大手には勝てるはずもなく潰されてしまう、ということで違う方向から攻めてきたということなのでしょうが、非常に魅力を感じるというのは私だけではないでしょう。しかし残念なのは、将来的にアジアの近距離国際線などの展開も睨んでいるものの、あくまで新北九州空港を中心とした路線のみであるということです。当初は新北九州-羽田間のみの就航ということで関西圏はすっ飛ばしてしまうため、私が乗る機会はおそらくないでしょう。

それにしてもこういう個性的なキャリアが日本にも現れたというのは嬉しいことです。Virgin Atlanticもそれまでにはなかった上質なサービスで話題になりましたし、日本にも就航するようになったので私も一度は乗ってみたいと思っているところです。何でも価格競争だけではなく、ユーザの選択肢を広げてくれるサービス面での競争も盛んになるといいですね。

新規開港の新北九州空港にとっては協力な味方となるのは間違いないでしょうが、同じく来月開港予定の神戸空港の方は寂しい限りです。関西圏にそんなにいくつも空港が必要とはとても思えないのですが、一体誰の利権のためにゴリ押しして作られたのか、数年後にはきっちりと追及されることを願いたいところです。もちろん、多くの人が利用することになって誰もがハッピーというのがベストですが…それはあり得ないでしょう。

STARFLYERの機体

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