アメリカ

これだからアメリカは信用できないんだ、と言われても仕方のない事態です。

先月、いつの間にかアメリカからの牛肉の輸入が解禁されてからまだ1ヶ月余りしか経っていないというのに、成田空港の検疫でアメリカから輸入された牛肉に脊柱骨が含まれているのが発見されました。BSEの原因物質とされるプリオンが蓄積しやすいということで神経節などは取り除くことが義務付けられていましたが、これが守られていなかったということで政府は全面禁輸とすることを決めたそうです。

2003年12月にアメリカでBSE牛が発見されて以来、アメリカからの牛肉の輸入は禁止され、その解禁の条件として日本と同等の全頭検査を要求したにも関らず、それはできないとして生後20ヶ月以下の牛については検査を免除することをゴリ押しで認めさせられてしまいました。にも関わらずそれも守れないというのはかなり問題になるのではないでしょうか。

20ヶ月以下の若い牛の検査を免除するための根拠として、「20ヶ月以下の牛ではBSEが発見されていない」などということが挙げられていますが、それは単に発症していないだけのことではないのでしょうか。私はそんな連中の言うことなどはとても信用できないので、スーパーなどでは「米国産」などと表記されていれば絶対に買うことはないでしょう。しかし、外食したときに材料としてどこの肉が使われているのかなどということはいちいち表記されていない場合も多いので、知らず知らずのうちに食べさせられてしまうのではないかと心配でした。しかしそれも今回の件でしばらくは安心できそうです。

将来的にもしアメリカ側が折れて全頭検査をすることになったとしても、その検査自体の信頼性というものが揺らいでしまうことになったのは間違いないでしょう。これからは「米国産」というのが一つのグレードになってしまい、和牛でなくともオーストラリア産などでも堂々と表記されて区別されるようになるのでしょう。そうすれば何も書かれていないものは米国産だと思って避ければよいわけですから、私も安心して牛肉を食べることができます。まあ、オーストラリアなどでもこれまでに見付かっていないというだけのことなのかもしれませんが。また心配なのは国産牛でもマンションの強度偽装のようにいい加減な検査をするようなことがないかということですが…今の世の中、疑ってばかりでは何も食べられなくなってしまいますね。

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