Windows VistaMicrosoftのダウンロードセンターからWindows Vistaの機能を紹介するドキュメント、The Windows Vista Product Guideのベータ2版が公開されています

私も目を通してみようと早速ダウンロードしてみたのですが、

300 ページ近くの読み応えのあるドキュメントです。ご堪能ください。

と言われている通りかなりボリュームのある代物で、ファイルサイズはなんと44MBほどにも及びます。しかもファイルフォーマットはMS WordのDOC形式なのですが、残念ながら自宅PCにWordをインストールしていない私はOOoで開いてみたのですが少々レイアウトに問題があったので、職場に持って行ってPDFに変換してから読んでみることにしました。DPIの設定にもよるのでしょうが、PDFに変換してみるとファイルサイズは半分以下の18.5MBになってしまいましたが、文書を読むという面では何ら支障はありません。

文書の内容はVistaの魅力を全体に渡って紹介しているもので、かなり細かく丁寧に書かれた良くできた文書ではないかと思います。もちろん日本語にも全く問題なく、技術文書の翻訳にありがちな「英単語をカタカナに置き換えただけ」という読みにくいものではないので、OSのテクノロジーについてある程度の知識と関心のある人であればスラスラと読むことができるのではないでしょうか。

それにしても私が驚いてしまうのはこれだけのボリュームの文書をWordの一つのファイルで作成できてしまうというテクニックと、それをそのまま公開してしまえる感覚です。

私達がWordで仕様書などの文書を作らされるとき、数十ページを超えたあたりから動作が恐しく重くなるなどWordの挙動が怪しくなってきて、下手をするとファイル自体を消失する羽目に陥ったりするので、章ごとにファイルを分けるなどの対策で逃げているのですが、Wordも最近のバージョンでは安定していてそういう問題はないのでしょうか。

また、世の中にはPDFという便利なフォーマットがあるわけですが、オープンな規格であるとはいえ実質的にAdobeにコントロールされているようなフォーマットをMSが採用するわけにはいかないということなのでしょうか。DOCファイルのままでは容量だけでなく改竄などの問題もありますし、読み手としても不便を強いられることもあるわけで、今はまだベータ版だからということで正式リリース時には何らかの配布用フォーマットに変換されることになるのかもしれませんが、サポートから提供されるドキュメントにもDOCファイルが使用されているようなので、きっとこのままなのではないかと…ちょっと私には信じられないことです。

まあ、それはともかく、確かによくできた文書ではあると思うので、Vistaへの移行を迷っているような人には背中を押してくれるものになるかもしれません。私自身は新し物好きなので使ってみたい気はするのですが、とりあえずBeta2でどんなものかは大体わかりましたし、Windowsってちょっと高いですよね…いや、確かにこれだけ色々なものが入っているので割安というのもわかるのですが、ほとんどの機能は実は使わないものなので…

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