ElizabethtownThe Lord of the Ringsシリーズのレゴラス役で一躍有名となり、その後もPirates of the CaribbeanのWill Turner役などで大活躍しているOrlando Bloom主演の映画「エリザベスタウン」、雑誌を見てちょっと気になっていたので観てみたのですが、この映画はかなりヤバイです。私はすっかりやられてしまいました。これほどまでやられてしまったのはかなり久しぶり、というより初めてかもしれません。

エリザベスタウン スペシャル・コレクターズ・エディション
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2006/11/02)
売り上げランキング: 657

いったい何がヤバくて何にやられてしまったのかといえば、Kirsten Dunst演じるヒロインClaire Colburnの魅力にです。Kirstenといって私が真っ先に思い浮かべるのはSpidermanシリーズのヒロインMJことMary Jane Watson役ですが、子供の頃からモデルとして活躍してきた彼女のキャリアはなかなかのものですね。彼女の演技力のなせる技なのかもしれませんが、このエリザベスタウンでのClaireは個性的でちょっと不思議な、しかしとても魅力的な女性であり、私はすっかり恋に落ちてしまいそうなほどでした。それはきっと私だけではなく、共感してもらえる人も多いはずと信じています。
Kirsten Dunst as Claire Colburn
さて、映画のストーリーの方は、大手シューズメーカーに勤めていたOrlando演じるDrew Baylorが会社に10億ドルの損失を出させる大失敗を犯してしまい、すっかり打ちひしがれて自殺しようとしているところに妹からの電話で実の父の訃報を聞き、父の亡骸を引き取りに父が亡くなった先の父の故郷に行くことになるのですが、道中乗った飛行機のCAであるClaireと知り合い、そして故郷では温かく迎えられ…というような出だしです。故郷の人々とClaireとはそれぞれ全体的に半々の時間が割かれているのですが、その半分を占めるClaireとのふれあいが何ともいい感じなのです。映画を通して実際に恋を体験してしまったようなそんな感じなのですが、激しさは全くなく、淡く穏やかなのが良かったのではないかと思います。

主な舞台となっているのはKentuckyに実在する田舎町Elizabethtownで、古き佳きアメリカを彷彿とさせるようなのんびりとした町とそこに住まう人々がまた魅力的に見えます。さらに挿入される音楽もよく考えられているのかとても楽しむことができました。

まあしかし、この映画を観たあとの私には何をさしおいてもClaireが印象的で忘れられません。今夜は夢に見てしまいそうですが、寝言で変なことをつぶやかないようにしないと…これからはSpidermanのMJを見てもClaireを思い出してしまいそうでそれも困りますが、これからますますKirstenも活躍することでしょうからそのうちClaireとKirstenの結びつきは希薄になるでしょうか。