薬今週は水曜日の午前中、外を歩いていてどうも寒気を感じるなあと思っていたら、その日の午後から調子が悪くなり、翌木曜日は何とか出社したものの定時まで持たず、早めに帰宅してそのまま寝込み、昨日の夕方になってようやく回復してきたというような状況でした。症状からしておそらく単なる風邪なのだろうと思うのですが、発熱があまりなかったこともあって「ひょっとして花粉症では?」というのも恐怖でした。これが毎年延々と続くかと思うと、それに耐えている日本人の2割近い人々は凄いなあ、と妙に感心してしまいましたが、それは単なる思い過ごしだったようです。

風邪というと最近はいつも「早めのパブロン♪」などのCMに乗せられて、ついつい「風邪かな?」と思った時点で薬で抑え込もうとしてしまっていました。しかし、本来風邪の諸症状というのは体内の免疫活動の表れなのですから、たとえば発熱を和らげるということはつまり免疫力が理想的に作用するという体温に上げようとしている体の働きを妨げていることに他ならず、そのために消費する体力を抑えることができるので一時的に楽にはなっても、体内のウィルスに抵抗することができずに長引かせる結果にもなってしまうわけです。

ということで今回は一切薬を飲まず、医者にもかからず家で暖かい布団に潜り込んでひたすら眠り続けていたわけですが、最近は医者にかかると1週間では治らなかったので、3日程度で治ったということは結果的にも薬に頼らず正解だったのではないかと思います。やはり風邪を治すには眠ることが一番、また病は気からということもあるのかもしれません。

インフルエンザの場合には高熱が続くことから体力のない乳幼児や老人は命に関わることもあり、薬の投与が必要となるのも仕方がないのでしょうが、タミフルの副作用とも言われる服用後の異常行動について厚生労働省が見解の見直しに動くなど、特効薬かと思われたこの薬も安心して服用することができないような状況です。このような新薬に限らず、普段から服用していた薬に新たに副作用が明らかになることもあるので、できる限り薬に頼らず生命の神秘とも思える「自然治癒」に任せるということも必要なのではないかと改めて感じました。