Shrek the Thirdやはり日本人受けは良くないのでしょうか…

どんなに可愛いアニメのキャラクターでも着ぐるみにしてしまうとどうも違和感がつきまとい不気味に感じてしまうことが多いものですが、その点ディズニーランドで出会えるミッキーマウスをはじめとするディズニーのキャラクターたちは非常に良くできていて、全く抵抗なく受け入れることができてしまうのは大したものです。一方USJでも同じように着ぐるみのキャラクターが歩いていたりしますが、どうもしっくり来ないものが多いのですが、その筆頭とも言えるのが映画「シュレック」の主人公、Shrekです。もともと醜悪な怪物という設定なので気持ちが悪いというのは良いのですが、着ぐるみの素材のせいなのか映画では感じられないギラギラした感じがあるのがなんとも嫌です。

まあそんな着ぐるみはどうでもいいのですが、どうも日本ではパッとしないながらもアメリカでは大ヒットシリーズとなっているこの「シュレック」シリーズの最新作、「シュレック3」を観てみました。

シュレック3 スペシャル・エディション
監督:クリス・ミラー
角川エンタテインメント (2007/11/02)
ISBN/ASIN:B000V9H5V2

劇場公開当時、「ダイハード4.0」と時期が重なっていたのでどちらを観ようかと迷ったものの、かなり評判の良かった「ダイハード4.0」に対してこちらはどうも芳しい声を聞かなかったのでレンタルで済ませることにしてしまったのですが、実際に観てみるとこれまでのシリーズ同様なかなか楽しめる作品に仕上がっているのではないかと思えました。確かに1作目ほどの衝撃とキレは感じられませんが、ややブラックなユーモアやおとぎ話のキャラクターが沢山登場して楽しませてくれるところなどは健在で、これまでの作品のファンであれば十分面白いと思えるのではないでしょうか。まああまり一般受けするものではないのかもしれませんが…

このシリーズは一流ハリウッド俳優が演じている豪華な声優陣も魅力の一つですが、Mike MyersCameron DiazEddie MurphyAntonio Banderasといった主役陣はもちろんそのまま、王妃役でJulie Andrews、Arthurの役でJustin Timberlakeが出ていたりと本当にそうそうたる面々です。日本語吹き替えの方も浜田雅功藤原紀香らのコンビは健在ですが、オリジナルの英語版に比べると引けを取ってしまうのは仕方のないところでしょうね。まあ今回は英語で観ましたが、日本語の吹き替えもなかなか悪くはないのですけどね。

それにしても今回改めて感じ入ってしまったのは無駄に精細なCGの画像です。1作目の公開からは既に6年が経過しているわけですが、その6年間の技術の向上というものは凄まじいばかりです。1作目にしても当時はかなりのリアリティを感じられるものになっていたのですが、この3作目では既に実写を超えていると言っても良いかもしれません。ただちょっと考えてみればそれも当たり前のことで、実写の映画でも今はもうCGの助けがなければ成立しないものも多いのですから、それがフルCGのアニメになったからといって驚くことではないのでしょうか。

この3作目も大ヒットしたということでこのシリーズは最低でもあと2作の続編が作られることが決まっているそうですが、その5作目の頃にはまたかなり技術が進んでいて今は想像もできないような映像が見られたりするのかもしれません。まあ映画は映像がいくら凄いものであったとしても脚本が伴っていなければ技術に溺れた駄作になってしまったりするものなのですが、このシリーズはいつまで今の面白さを維持していけるでしょうか。さすがにJames Bondほども続くようなことはないでしょうが…