Pirates of the Caribbean - Dead Man's Chestやや先行して公開が始まったアメリカでは興行記録を塗り替えそうな勢いで大ヒットしているという「パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェスト」ですが、日本での公開は今週末からということになっています。が、なぜか先行公開というのが先週末に行われているのを見付け、また先日観たM:i:IIIとは違ってレイトショー割引も有効ということなので喜び勇んで観に行ってきてしまいました。

この作品はいうまでもなく「パイレーツ・オブ・カリビアン~呪われた海賊たち」の続編であるわけですが、また同時に来年公開予定の原題「At World’s End」への導入編でもあります。このため、1作目を観ていない人には登場人物の関係などはさっぱりわからないでしょうし、ストーリーはやや消化不良気味な終わり方をしていて、完結した一つの作品とはなっていません。いってみれば3部作の2作目に当たることになりますが、Star Warsの3部作の方がまだ1作1作は独立しているのではないかと思います。

繰り返しになりますが、この作品を楽しむためには前作を観ておくことが絶対に必要です。また上映時間は150分に及ぶ長編作品になりますが、細部まで綿密に作り込まれた世界はさながらディズニーランドのようで、その世界に浸って楽しむことができるかどうかが鍵になります。非現実的なファンタジックさは前作以上のものとなっていますので、それを素直に受け入れることも必要です。要は「楽しんだもの勝ち」ということですね。

私にとってはかなり快適で楽しいひとときを過ごすことができ、次作が待ち遠しいところなのですが、ちょっと醒めた目で見てみるとストーリーは単調でメリハリに欠け、大きな感動があるというわけでもなく、何しろまとまりのない結末なのでこれを受け入れられないという人もいるのではないでしょうか。まあ、前作を知らずに観る人は少数でしょうし、前作はイマイチだった、というような人が観に行くとも思えないのであまり心配はないのかもしれませんが、ただ「大人気らしい」ということで観るとガッカリすることになるかもしれません。

ところで、余韻を楽しむためにも私は必ずエンドロールも最後まで観ることにしているのですが、私が観ている範囲でも年に数作、エンドロールの後にワンシーン残されている映画があります。これらのシーンには監督らの遊び心が凝縮されているような場合が多く、こういうときはちょっと得した気分で劇場をあとにすることができたりするのですが、特にレイトショーともなると9割以上の人が出て行ってしまいますね。この作品は超大作だけあってエンドロールも非常に長いのですが、その後にちょっと楽しいシーンが残されているので、これから観るという方にはぜひ見逃さないでいただきたいと思います。まあ大したことはないのですが…

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