The Brothers GrimmこれまでのTSUTAYAの半額クーポン実施時などに借りてPCのハードディスクに貯めてまだ観ていなかった映画の棚卸し中で、このところ映画の紹介が相次いでいますが、今度は「ブラザーズ・グリム」を観てみました。

ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション
ハピネット・ピクチャーズ (2006/03/17)

もちろん有名なグリム童話を著したグリム兄弟が主人公ですが、この兄弟が童話を書き始める前の話で、エピソードは完全にオリジナルの創作です。所々に「後にこれを膨らましてあのお話を書いたのだろうな」と思わせるシーンがちりばめられてはいますが、童話との直接の繋がりは特にありません。

こういうだけだと伝記のような現実的は話なのかと思いがちで、私もそうなのかと思って見始めたのですが、実は魔法や呪いといったファンタジーの世界のややカルトな話でした。かといって子供向きかというとショッキングなカットがあったりして子供に見せるべきでもないように思いますし、なかなか微妙なジャンルの映画になってしまっているような気がします。また特に「グリム童話が大好き」という人は冒涜されていると感じる可能性もあり観るべきではないかもしれません。映像や演出は素晴らしいものがあるのですが…
Monica Bellucci
主役のグリム兄にはMatt Damon、弟にはHeath Ledgerが当てられているのですが、私がそれよりも気になってしまったのはMonica Bellucciが演じる鏡の中の女王が他の登場人物と比べると桁違いに美しく、また妙にセクシーだったということです。設定としても絶世の美女ということなのでこの美しさは必要なものなのですが、私まで女王の、というよりMonicaの魔法に引き込まれてしまいそうでした。

それにしてもこれだけクセのある映画もあまりなかろうという感じの作品でしたが、監督のTerry Gilliamもこれで良しとしたものなのですから好きになる人もいるのでしょう。まあそういう人と私の好みはあまり一致しないかもしれませんが…でも決してつまらなかったというわけではないのですけどね。難解というか取っつきにくいというか、要するに「クセ」があるのです。

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