The Sweet EscapeアメリカのスカバンドNo Doubtの紅一点のボーカリストであるGwen Stefaniのソロ1stアルバム”Love.Angel.Music.Baby“を聴いてすっかり気に入ってしまったのはちょうど半年前のことでしたが、そのGwenのソロ2枚目のアルバムが発売されるという情報をいち早く掴んですぐに予約していたものがようやく手に入りました。実際の発売日は今月5日だったのですが、またしても予約時点から発売時の価格が下がっていることを見付けてしまったので発売を目前に控えた2日頃に一旦キャンセルし、改めて注文し直したために入手が数日遅れてしまったようです。

The Sweet Escape
The Sweet Escape

posted with amazlet on 06.12.09
Gwen Stefani
Polydor (2006/12/05)
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それはさておき早速聴いてみましたが、今回のアルバムは前作にあったようなテンポの速い曲がなく、今風な作りになっていてかなりイメージの違うものになっています。私は前作の中でも”What You Waiting For?”と”Danger Zone”が特に好きだったので第一印象は正直微妙なところですが、今後聴き慣れていくとこれもいいと思えてくるでしょうか。

一曲目の最初にシングルカットされた”Wind It Up“はThe Neptunesのプロデュースによるもので、これは前もって聞いていたのですが、映画「サウンド・オブ・ミュージック」でも使われていたヨーデルの有名な曲「ひとりぼっちの羊飼い(Lonely Goatherd)」のサンプルとGwenの歌うヨーデルでイントロが始まったのでちょっとびっくりしてしまいました。「サウンド・オブ・ミュージック」はGwenの好きな映画なのだそうですが、私も母が好きで家でサントラをよく聴いていたのでかなり耳に馴染みのある曲だったのです。

他の曲も含め、今回はプロデューサーの色が濃く出てしまっているのか、Gwenの存在感があまり強く感じられないような気がします。もちろんGwenの歌声は十分に魅力的なものですし、曲としての完成度も非常に高いのですが、前作のようなインパクトが感じられないのです。もし仮にこのアルバムを先に聴いていたとしたら、私も今ほどGwenには注目していなかったでしょう。まあ、そんな中でも4曲目の”Early Winter”と最後の2曲、”U Started It”と”Wonderful Life”はメロディアスで私の好きな感じの曲です。どうもHip-Hop調の曲は苦手なのかPharrellが絡んだ2曲”Wind It Up”と”Yummy”は今一つ受け付けません。

…とか何とか不満げなことを言いながら何度も繰り返し聴いてしまっているので実は結構まんざらでもないのかもしれません。せっかく待ちに待ったアルバムなのですから、十分に楽しみたいと思います。来年にはGwenのオリジンであるNo Doubtのニューアルバムも予定されているようなので、こちらにも期待したいところです。ソロの時とはまた違った彼女の魅力に触れることができるのではないでしょうか。

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