フランスのル・クルーゼといえば何といってもカラフルな鋳物ホーロー鍋が有名です。もう10年も前のことになりますが、結婚の準備で調理器具を取り揃えている頃から気になっていて、新婚旅行で行ったロンドンでは百貨店のショーウィンドウに綺麗なグラデーションとなるように各色の様々な形の鍋が何十個も並べられているのに目を奪われたりもしました。見た目の可愛らしさもさることながら、厚手の鋳鉄製の鍋はその熱容量の大きさから煮込み料理に威力を発揮するということで、才色兼備といったところでしょうか。少々値段が張る物なので結局未だに我が家では購入できていませんが、友人からは結婚祝いにル・クルーゼのフォンデュ・セットを贈ってもらい、年に数回は活躍しています。また、有志で出し合った別の友人の結婚祝いには私がココット・オーバルを選んで贈り、とても喜んでもらうことができました。
ところで、もちろんル・クルーゼといえば鍋なのですが、もう一つ優れものなのがグルメ・スパチュラという名のシリコン製のヘラです。先日観たスパイダーマン3ではHarryがオムレツを作るシーンで黄色の平型スパチュラが使われていたかと思いますが、我が家にはブルーのスプーン型があります。
Le Creuset (ルクルーゼ) (-)
ISBN/ASIN:B00004S7UH
これは珍しく妻が欲しいと言ったものなのですが、普通ゴムベラの類は熱には弱く、ケーキ作りなどで生地やクリームなどを混ぜたり、ボールに付いたものをきれいにぬぐうために使ったりするものではないかと思いますが、このグルメ・スパチュラはシリコン素材でできているので、
スパチュラは耐熱温度330℃、耐冷温度-40℃。
摩耗、変形も少なく油にも強いので、加熱調理にも使用できます。
ということなのです。つまり、炒め物などにもそのまま使うことができるのですが、柔らかいので材料に傷を付けることなく調理できることになります。またもちろん皿に盛りつける際には鍋などからきれいに移すことができ、無駄を無くすことにも繋がります。
もともとル・クルーゼのホーロー鍋は表面のホーロー加工が脆いようで、金属などの硬い調理器具では簡単に傷つき剥がれてしまうためにこのようなものが必要となったということもあるようなのですが、それ以外にもなかなか便利で使いやすいものなので私のようにル・クルーゼの鍋を持っていない人にもお勧めできます。たかがヘラだと思うと2000円を超えるというのは抵抗があるかと思いますが、絶対的にはそんなに高いものではありませんから、試してみる価値はあるのではないでしょうか。まあ「めちゃめちゃイイ!」というほどのものではないので、色々な意味で余裕のある方でないとアレかも知れませんが…