Get Over It劇場未公開なのも頷けてしまいます…

エリザベスタウン」を観て以来、主演のKirsten Dunstにすっかり参ってしまい、Kirstenの出演作品を片っ端から見て回っている私ですが、つい先日観た「守護神」に出演していたMelissa SagemillerもKirstenと共演しているということでますます気になった「恋人にしてはいけない男の愛し方」を観てみることにしました。原題の”Get Over It”に対してこの邦題もどうかと思うのですが、アメリカでの劇場公開から6年経った今年の日本でのDVD発売というのは、やはり「マリー・アントワネット」でKirstenが注目されているということなのでしょうね。

恋人にしてはいけない男の愛し方
監督:トミー・オヘイバー
ジェネオン エンタテインメント (2007/04/25)
ISBN/ASIN:B000MR8VWA

基本的には学園ラブコメディというジャンルになるのかと思うのですが、高校生同士の恋愛模様を課外活動のミュージカルを中心に描いたものになります。主人公のBen Foster演じるBerkeが付き合っていたAllisonに振られてしまい、未練タラタラでいたその直後にAllisonはイギリスからやってきたStrykerに奪われてしまい…というようなところでBerkeの親友Felixの妹KellyがBerkeの気を惹こうと…というような感じなのですが、Kellyを演じるのがKirsten Dunstで、一方のAllison役がMelissa Sagemillerというわけです。

Melissaの役どころは今度も「学園一の美人」というようなところなのですが、実年齢ではKirstenよりも8歳も年上のMelissaが同じ高校生の役をやっているというところにもちょっと無理があるような気がします。確かに美人ではあるのですがちょっと落ち着きすぎているようで、BerkeとAllisonが同級生と言われても違和感がありありでした。まあ、もともと欧米人は日本人に比べると老けて見えるので、こんなものだと言われてしまえば納得できないことはないのですが…

それにしてもこの作品、Kirstenのファンでもなければ観るだけ時間の無駄とも思えるかもしれません。ストーリーはあまりにもくだらなく、かといって笑えるギャグやジョークがあるというわけでもなく、一体どこが見どころなのかと聞かれても困ってしまいます。私自身は健気なKellyを演じるKirstenのかわいさを再認識してしまったので全く問題ないのですが、あまり一般受けの良くない彼女のことですから賛同できるという人も多くはないのではないかと思います。

ちなみにこの作品の撮影は「スパイダーマン」の撮影と時期が重なっていたらしく、途中でKirstenの髪の色がコロコロ変わるのはそのせいだったらしいのですが、方や8億ドルの興行収入をあげた大作でヒロインを演じているかと思えば、一方ではこんな作品にも出ているとはなんたる懐の広さかと…芸歴の長い彼女のことですから、どんな作品であっても映画に出演することこそが生活そのものなのでしょうね。