Philipsコストパフォーマンスでは文句なし

MP3圧縮された音楽で音質を語るのもどうかとは思いますが、iPodなどでその音質を左右するのはやはり使用するヘッドフォンでしょう。あまり頓着しない人はプレイヤーに附属のヘッドフォンをそのまま使うことが多いのかもしれませんが、ちょっと音質にこだわる場合には好みにあったヘッドフォンを選んで使うでしょうし、外見にこだわる場合もまた然り、そして附属のヘッドフォンを壊してしまったという場合にもまた何かしら別の製品を購入して使うことになるでしょう。

私の場合は、最初は少しでもいい音で聴きたいということでPhilips SBC-HE580であるとかSennheiser PMX100などを購入して使っていたのですが、残念ながら前者は本体部分の接着剤が劣化してバラバラになってしまい、後者はプラグ付近のコードがどこかで断線してしまい押さえていないと音が鳴らないような状態なので、最近は仕方なくiPod Touchに附属してきたヘッドフォンを使っていました。この純正品でも思っていた以上にはまともではあったのですがやはり満足することはできず、先日ついにネットで評判の高いPhilips SHE9700というのを購入してしまいました。

PHILIPS イヤフォン SHE9700
メーカー:Philips
Philips (2007/02/01)
ISBN/ASIN:B0012UEXUU

以前使っていたSBC-HE580はなかなか気に入っていたので今回も期待は高かったのですが、今日までの一週間使ってみたところではだいぶ印象が違います。まあそれは当然のことで、SBC-HE580は開放型の製品なので高音の伸びの良さが素晴らしかったのですが、今度のSHE9700は密閉型ということで低音が豊かで、しかも後方に抜けるダクトにより高音の抜けもいい、というのが売りになっているのです。実際に聴いてみた当初はいわゆる「ドンシャリ」、低音と高音が強調されていてやや聴き疲れのするようなところもあったのですが、一週間経ってヘッドフォンが馴染んだのか私の耳が慣れたのかはわかりませんが、そんなネガティブな印象はなくなってきました。

低音のボリュームは密閉型ならではなのですが、あえて低音を強調したような楽曲よりもボーカル曲やクラシカルな自然なものの方がこのヘッドフォンの良さを引き出せるのではないかと思います。3000円を切る価格で入手できる製品でこの音の厚さはなかなか満足感が高いでしょう。ネットでの評判通りです。

しかし街の電器店ではPhilipsのヘッドフォンというのを見かけることはあまりなく、ネットにアクセスしていなければ知り得なかったことになりますが、インターネットのおかげで選択肢が拡がり素晴らしい製品に出会うことができました。ネットの情報も上手く取捨選択することが必要ですが、それさえ誤らなければやはり宝の山ですね。私の場合はいろいろな物が欲しくなって困ってしまうわけですが…